今回は「コンマ」の使い方についてみていきましょう。
Oxford Comma (別名: Serial Comma) は「英文を書くとき」に重要です。英文なんて誰が書くねん!と言われる方もいらっしゃるかと思いますが, 改めて周りを見渡すと, 意外にも英文は身の回りに溢れていることに気がつきます。それらをみながら残念な気持ちにさせられることが多いのですが・・
駅の案内, 車内の表示やシール などなどコンマの使い方, スペースの空け方など不自然なものが多く, 正しい書き方を学校で詳しく習っていないのが実情ではないでしょうか。
コンマの後にはスペースは必要?
コンマを使う場合は 単語+コンマ+スペース+単語 の順番です。これは絶対に必要です!
表記によってはあとのスペースが空いていない場合がありますが, それは間違いです。どこぞの新幹線の机の裏に貼ってあるシールを撮影しました。
Power may go off,or voltage may fluctuate.
keyboard noise,etc.
これらの部分には「スペース」が必要です。もっと言えば
Maximum weight:5kg
これ・・・「スペース」が圧倒的に足りません。(次の記事は単位についての特集です)
コンマの使い方にも一貫性を!Oxford Comma
読んで聞く場合にコンマについて気にすることはほぼありませんが, 文章を書く際には非常に重要になります。日本語の場合,「です・ます調 (敬体)」「だ・である調 (常体)」に一貫性がない場合には, 文法的には間違っていなくても違和感を感じますよね。それと同じで, コンマの使い方にも一貫性が必要です。
なんとか, かんとか, and なんとか
なんとか, かんとか, or なんとか
近鉄特急: Smoking rooms are available in cars No.1, 5 and A. (コンマなし)
Oxford Commaは上記の場合でand や orの前に配置されるコンマのことです。英語放送スクリプトのパートですでに数多く登場させました。例えばこういうところでみられます:
We will be stopping at Shichijo, Shijo, and Sanjo stations before arriving at Demachiyanagi terminal.
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OUP (Oxford University Press, オックスフォード大学出版社) が初めに言い始め, コンマの使用を推奨し, 他にも追随した出版社があったことからOxfordコンマと呼ばれることになったそうです。
コンマのある, ないは「どちらが正しいのか」を論じることはできません。論文を投稿する場合などは出版社の方針・ポリシーに従い, 統一性を持たせることが重要と考えられています。なお このコンマがあると, 不明確な並列関係がより明確化できるというのがメリットとのこと。
こちらの動画に参考となる文章が載っています。(というか, この記事はこの動画の日本語訳のようなものです・・)
大統領と女王様はアクロバットが得意かどうか
(a) I invited the acrobats, President Obama and the Queen of England to a party.
(b) I invited the acrobats, President Obama, and the Queen of England to a party.
コンマのあるなしで, 下記の2通りに読めます。
(a) 「アクロバット演者であるオバマ大統領とイングランド女王」を会に招いた
(b) アクロバット演者、オバマ大統領、イングランド女王を会に招いた
常識で考えてオバマ氏と女王はともにアクロバットしませんので, 自動的に(b)の意味で置き換えますが, 書いたことが複数の意味に取られないためにもコンマの存在には気を配る必要があります。
次は「単位とスペースの空け方」についてです。
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