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4.5 本場の案内放送: MBTA (ボストン市地下鉄)/Persons と People の違い

MBTA (Massachusetts Bay Transportation Authority: Boston 地下鉄)
 
西海岸から東海岸を飛行機で飛ぶ際には “Red Eye” と呼ばれる便があります。時差が3時間あるうえ, 5時間程度のフライトになるため深夜に飛び立ち, 朝早い時間に着くものが多数設定されています。寝不足の乗客が赤い目をしていることからレッドアイ。個人的にはBostonに行ったことがありません。いつかはいってみたいなぁ。
 
放送をまとめたYouTubeがみつかりました。
通常の次駅案内・到着案内・駅到着時の乗換案内の他, なかなか聞けないと思っていた「優先席・お譲りください」「忘れ物にご注意」といった案内があることがわかりました。
 

字幕付きの動画ですが, 略されているので注意してください。
 
0:25
Change here for the Green Line.
次駅案内
1:02 Next stop, Aquarium.
 
到着案内
1:07 Entering, Aquarium. The doors will open on the right side of the train.
 
到着後
1:15 Aquarium. Bus connection and water transportation. 
 
優先席
Federal law requires priority seats be available for seniors and/or persons with disabilities.
 
Please watch your step while exiting the train. Thank you for not smoking.
 
Federal law で決められているのね, さすがアメリカ。
日本にはさすがに「優先席は譲れ」という法律がない気がするのですが, あるんでしょうか?
 
忘れ物注意喚起
2:43 Please take your personal belongings with you when you exit the train. 
 
OffboardというよりもExitがより一般的な用法かと思います。Getting offがなぜ使われないのかはなんらかのニュアンスの違いがあるのかもしれません。
 
Persons について (Peopleとの違い)
Seniors and/or persons with disabilities という言い回しは確かに過不足がありません。
「障がい者」を Handicapped と表現してはいけません。 「障害者」と書くのとニュアンスが似ています。
「障がい者」 はperson / people with disabilities と表現します。
 
 
じゃあ 「Persons って何よ!」っていう声が聞こえてきそうです。「Person の複数形は People って習ったんだけど」と。
 
 
そう教えた先生は全くもって正しいです。PeopleとPersonsは語彙のかたさが違います。People: より口語的 (Oral, Vernacular)
Persons: 公式・書面的 (Formal)
Peoples: ほとんど使わない (「民族」の複数形のイメージ)
 
Personsという語が使われているところ・・・
 
エレベーターの表示 (Maximum 10 Persons: 定員10名)
高速道路, Carpool (HOV) laneの看板(Carpool is 2 or more persons per vehicle: 同乗者2名以上の車がCarpoolである; HOV = High Occupancy Vehicles)
ホテルの部屋 (2 persons per room maximum: 部屋定員2名)
などなど
 
フォーマルな感じを出すのには適切だということがわかります。
 
People of Japanとはいいますが, Persons of Japanとは言いません。
Persons People Difference で検索してみてください。英語話者どうしで様々な議論が展開されています。
 
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