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6.4.8 救命胴衣を膨らませるタイミング(航空各社のSafety Video から)

航空各社の離陸前に流れる安全ビデオをねたに, いろいろ学べるポイントを解説するシリーズです。今回のテーマは救命胴衣 (Life Vest)。
 
座席の下に格納されているという救命胴衣。
これを膨らませるタイミングは?
 
座席下になにかあるという存在は知っていても, 僕は実物をみたことがありません。
 
少しだけ行間を空けますのでその間に考えてみてください。
 
 

 

 
それの膨らませかたについて, ビデオ内で解説がなされています。
(ANA)
Inflate the life vest at the door or on the wing by pulling both knobs. 
 
(JAL)
Inflate the life vest by pulling down the tab, only at the exit, when you receive instructions from the crew members. 
 
(United)
Inflate your vest just prior to exiting the aircraft, by pulling down sharply on the red tab. 
 
(American)
Once outside, pull down on the red tab to inflate the vest. … Never inflate the vest inside the airplane. 
 
(Delta)
As you leave the plane, inflate the vest by pulling down on the red tabs at the bottom of the vest. 
 
(Virgin America)
Once off the plane, pull the handles and your vest will inflate. 
 
 
というわけで・・・「座席に座っている際には膨らませてはいけない」というのが原則でして, 上記に挙げた航空各社の文章は表現は違えどほぼ同じことを指しています。
 
 
非常口近辺で, またはつばさの上で。
出口近くで, 指示があった際に。
出る直前に。
外にでたら。
出る途中で。
外に出た直後。
 
下記はとある全日空機の「安全のしおり」です。 

f:id:dutcheez:20150926235925j:plain

左の絵と右の絵では
「背景が異なっている」ことにお気づきでしょうか?
 
上にちっちゃく 非常口 EXIT と書かれています。
ANAの At the door  というポリシーが描かれています。
 
つっこみを入れるとしたら
American や Virgin America の Once outside / Once off the plane という表現で, 「外にでたらそこは水面だった」場合にはいつ膨らませるの!!っていう感じがします。
 
「水中でも膨らませることができます」とはどこの各社も言っていません。
 
どういうメカニズムで膨らませることができるのでしょうね。気になります。水中でも膨らませることができるのであればOnce outsideでもいいのでしょうが・・・空気の源がなかったら膨らませることは難しいのでは??
 
ANA, JALの AT the exit / door
Unitedの JUST PRIOR TO exiting
 
これらは 「機内, ただし降りる直前で」という意味合いが色濃くでています。As you leave the plane は「降りるちょうどその時に」とでも訳しましょうか。
 
表現は長くなれど, これら3社は的確に伝えています。
 
なんでこんなルールが設けられているのか・・?
 
着水して水で機体が水で埋まった場合には救命胴衣が凶器になったことがあるとのこと。自分からみて下に非常口がある場合には, ある程度潜らないといけません(理論上)。
 
1996年のエチオピア航空 (961便) ハイジャック着水事故では海岸近くで着水したらしいのですが, 大勢が膨らませた救命胴衣のせいもあって脱出できなかったとのこと。
 
 
 
着水の場合はルール通りに膨らまさないことが必要です。
着陸の場合はエアバッグのように, クッションに使うのがいいような気がするのですが, これは原則に反しているようです。あくまでも「乗務員の指示に従う」ことが求められます。
(Passengers are required to comply with crew member instructions.)
 
 
 
うぬぬ、、、経験したくもないことに対して机上の空論を進めていますので, このへんにしておきましょう。
 
今回取り扱った一連のシリーズはこれら2点が主張でした。
 
・同じことを言いたくても, 表現一つで意味が変わってくるため, 主張したいことを正確に表現するのが大切であること
・自分の身は自分で守る必要があるので, 飛行機に乗られる方はルールを覚えるとともにそれが制定された背景を知ってほしいこと
 
 
この後はアメリカの航空会社のジョークをもう少し楽しんでいってください。
 
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