英語にふれるとラテン語は様々なところで登場します。
日本語の「難しい漢字を知っている」「漢字検定1級を持っている」「わぁすごいなんかしらんけど賢く見える」等の概念を, そのままアルファベットだけの世界・英語に移植すると「フランス語・スペイン語」「ラテン語」等々が似た役割を果たしています。
英語を勉強するのって本当に楽しいですね!
Wikipedia でみつけた英語に使うラテン語一覧です・・
このリンクから, 英語でよく使われるラテン語を抜き出しました。この記事に対応した日本語のWiki記事がないので, ちょうどよかった。 僕自身もまとめていて勉強になりました。
頻度が高く登場するもの (覚えるの必須!)
なんの略かはどうでもいい(知ってたら何へぇか追加でもらえるよ)ので,
略語の意味だけざくっと捉えてください。
a.m. ante meridiem (午前)
p.m. post meridiem (午後)
もっとも日本において浸透しているラテン語の略ではないでしょうか?次いでこれ。
etc. et cetera (and the rest, その他)
→ and so on… などなど の意味として使われる
e.g. exempli gratia (たとえば)
たとえばって書くときはex) ではありませんよー。
cf. confer (比較せよ)
辞書とかに書いてあるやつ。「何ページもついでに見てね」
v.v. vice versa (逆もまた同じ)
i.e. id est (that is, 言い換えると・たとえば (まれ))
ca. circa (約)
ここから約徒歩5分 ca. 5 mins walk
似た略語としてはapprox. (approximately) があります。こちらは非ラテン語。
ちなみに & のマークはラテン語のet を記号化したものです。et は現在のフランス語もそうですが and の意味です。
歴史の時間とかに出てきます。
A.D. Anno Domini (In the Year of Lord)
キリストが生まれてから#年
*B.C. (b.c.) 紀元前 は英語: before Christ の略なのでラテン語ではない
CH Confoederatio Helvetica (スイスのこと)
→スイスのインターネットアドレスの接尾辞は .ch, スイスフランはCHF
生物・化学系など理系の論文で頻出。
in situ その場で (いんさいちゅ)
僕にとってすごい懐かしい単語です。その場。
すぐ。そこで。今すぐに。答えが欲しい なんて場合に使ってください, in situ
in vivo 生体内で (いんばいぼ)
in vitro ガラス内で (いんばいとろ)
*類義語の in silico はラテン語に似せた造語 (試験管内で)。
ニセのラテン語のことをdog Latin というらしいですが, かっこつけてまで使いたい, それがラテン語です。
et al. (et alii, and others)
筆者が多数いる時に, 筆頭筆者だけ書いてet al. (その他) と略すのが通例。
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新聞記事・ニュース等で政治・経済を扱う場合に頻出
iKnow!という単語勉強ツールがあります。それで勉強していたら出てきたものたちです。単語を覚えてからニュースを聞くと,たしかにでてきていることがわかります。ニュースの方々も意外とみなさんカッコつけです。
de facto 事実上
カタカナで「デファクト・スタンダード」と書くデファクトはラテン語で2語です。「事実上の標準」
たとえば「交通系IC, Suicaのサービスを他社も真似していったことから, Suicaはデファクト・スタンダードをとった」などと表現します。
bona fide (in good faith, 本物の) ボナファイド
caveat emptor (buyer beware, 買い手が立場上弱い状態) カビアット・エンプトア
caveat venditor (seller beware, 上記に対して, 売り手が立場上弱い状態) カビアット・ヴェンディトア
経営の本とかには必ず単語として載っているこの語。
インターネットが普及したこともあり, B to C (一般大衆が買い手) の場合は買い手の立場が徐々に強くなっているとされる。価格を他社と比較できるようになったため。(価格コムや流通形態の全く異なるアマゾンと比較され, 売れるべき商品が売れなくなってしまう =消費者が強い=caveat venditor)
ergo (therefore, それゆえに) エアゴ
たとえば科学の論文, 数学の証明などにおいてはThus, Hence, Therefore とかの順で強くなっていくが, 話し言葉においてカッコつけたい人が使う。映画ホームアローン2 で泥棒役の人もergo... って言ってた。のでわりと口語にも浸透している単語と思われます
per capita (by heads, ひとりあたり)
営業マン一人当たりの売上 per capita sales
per diem (by day, 1日あたり)
per se (through itself, それ自体で) パーセイ
sine qua non (without which not, それがなかったらだめ・必須条件) しねくあのん
status quo (the situation in which; current situation 現在の生活水準が話題になるような時に使用) すたたす・くお
現在の生活レベルをみなおす "Question the status quo"
ほとんど文章では見かけないものの有名
q.e.d. quod erat demonstrandum (which was what we wanted) 証明終
*高校数学や大学受験の試験の中で (証明終) のかわりにQEDって書いたらなんか気障(キザ)です・・。僕は □ と書くほうが好きでした。■ のファンも根強くいたようです。
(わき道にそれますが)大学受験における数学と英語について・・・
「解答は日本語で記載すること」という注釈がある大学がありました。ほー, 過去に別言語で解答した学生がいたわけか!よし僕もやってみよう。
すべりどめの大学でこの注釈がない試験がありました。
一部の数学の解答(まっしろな紙面)を英語と数式でうめた。
・・・合格してしまった。チャレンジャーな受験生は挑戦してみてください。笑
ad libitum (ad lib.) (toward pleasure, いい方向へ自分で持っていくこと, 制限を無視すること, 即興, アドリブ)
これ知りませんでした。「アドリブ」ってラテン語です!!
e pluribus unum (out of many, one) アメリカのコインや1ドル札の裏面に印字されている文言。
$1 コイン(自販機のおつり用。店頭でおつりとして戻ってくることはほとんど無い)
fac simile (make a similar thing, おなじものをつくる) ファクシミリ・FAXの命名由来
Gloria in excelsis Deo (クリスマスソングでおなじみ, Glory to God in the Highest)
ぐろーおおおおおーおおおおおーおおおおおーりあ
いんねくしぇるしーすでーお
ってやつの歌詞に出てきますね。
Pax *(*= Americana, Britannica, Hispanica, Europaea, Sinica, Japonica, …) (*の平和)
Sinica は 中国
英語を勉強したいんだ, ラテン語なんてどうでもいいじゃないか!って声が聞こえてきそうですが, 残念ながら上記のラテン語は頻度高くでてきますので, 知っておいて損はありません!!もっともっと気になる方は上記に挙げましたWikipediaのリンクをご覧ください!!!
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