英語を使う上でややこしいのがヨーロッパの都市名が英語読みなされる場合です。
英語でない都市は場合によって英語に訳されていきます。何が訳されていて, 何がそのままなのか規則性は見当たらないので, 各論的に覚えておくしかありません。日本語であれば発音通りにカタカナで読みますが, 英語は綴りをがらっと変えてしまう場合があります。地図上でみておもいつくところをざっとあげていきます。
ドイツ
オーデコロン
オーデコロン(eau de Cologne) は香料の一種ですが, フランス語で「ケルンの水」を意味します。フランス語での読み方は(オーデコローニュ)なので, コロンの部分だけ英語読みをしています。日本語ってむずかしい!!
ケルン大聖堂
ドイツ語でKölner Domと呼ぶ世界遺産「ケルン大聖堂」。駅前に堂々とそびえたつ姿は壮観ですが, 中に入ると落書きだらけで唖然とする例の建物。英語ではCologne Cathedral (コローン・カシードラル)となります。ヨーロッパ旅行の楽しい思い出を伝えようとしても読み方がわからなければなんだか間延びしてしまいます。
伝えたい相手が中国系で英語で伝達しようとすると, 「科隆主教座堂」「ケルン大聖堂」と認識している建物を双方がCologne Cathedralと認識し直す必要があります。これは双方にとってかなりの教養を要することになります。聞く方もかなり大変です!
バイエルン・ミュンヘン
バイエルン・ミュンヘンが 英語では Bavaria Munich になるかといえばそうではなく
FC Bayern Munich (バイエルン・ミュニック)になるみたい。
英語版Wikipediaの上から3行だけ読んでいただきたいのですが,
Fußball-Club Bayern München e.V., commonly known as FC Bayern München, FCB, Bayern Munich, or FC Bayern, is a German sports club based in Munich, Bavaria.
筆者訳
正式名称”Fußball-Club Bayern München e.V." というドイツのクラブチームはFCバイエルン・ミュンヘン, FCB, バイエルン・ミュニック, FCバイエルンなどといった名前でも知られていますが, ミュニック・ババリアを本拠地に置いています。
クラブ名はなんか言い方がいっぱいあるけど地名は Munich, Bavaria となっていることが確認できます。(英語って難しい・・・)
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スイス
公用語が4つもあったら大変だね・・・。
Bern は de facto capital of Switzerland とWikipedia に書いてありました。de facto は「事実上」という意味のラテン語。(ベルンはスイスの事実上の首都である)
↓英語の中の大事なラテン語についてはこちら↓
オランダ
ベルギー
※日本語はアントウェルペンとも, アンヴェールとも読まない。中立の立場で発音しているようです
イタリア
フランスはほとんどが綴り通りの発音違いで済むところ, イタリアはなぜか綴りも違えば全く別の単語に置き換わる傾向が強いようです。ニュースとか聞いてても全然違うやん!どこやねん!!
って思ってました。一度リストにしてみたかったのです。参考になれば幸いです。
***追記 9−20−15***
ヨーロッパではないですが, J から始まる都市名も全然読み方が変わりますよ。
南アフリカ
Johannesburg ヨハネスブルグ 英語読み: ジョハネスバーグ
イスラエル
Jerusalem イェルサレム 英語読み: ジェルーザレム
先日の洪水が起きた常総市 (Joso) のことをCNNj のアナウンサーは ジョーゾー って言ってました。s はわりと濁って発音することが多いみたいです
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