(2019年10月編集 少し加筆・推敲し, レイアウトを変更しました)
今日はそもそも論に立ち返ってみましょう。「英語を勉強しないとな」・・・そうおっしゃる方は数多くいらっしゃいますが, そもそも何のために勉強をするのでしょうか。あらゆる英語習得法が電車内広告やウェブニュースを埋め尽くす中, まず, 到達したい場所はどこなのかをはっきりさせることをおすすめしたいです!
次のどのレベルに達したいですか?
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学生のころ周りからはよく聞こえてきました。英語を勉強しない/したくない理由。
「英語なんて学ばなくていいじゃん, オレ日本にずっといるし」
「外国人と話す機会なんてほとんどないし」
中には「通訳を雇えば良い」という人もいるかもしれませんし, 「言語障壁を取り除ける機械やアプリが出てくるのを待てば良い」という意見もあると思います。英語の教科書を開けて, 立たされて読んで, 訳して, 単語テストで×を食らって・・・何がおもろいねんと。(たしかにその方法ではつまらないです!)
なんで英語を勉強するのだろう?
自分への問いかけも含まれていますが, 少しだけ整理してみましょう。
・小・中学生: 楽しむため+テストで良い点数を取るため
・高校生: 大学受験で目標の大学に進学するため
ここまではだいたいの道筋が用意されています。問題はここからです。
・大学生・一般:
英語を勉強するか否かは義務ではありません。目的が分化し始めるのはこのころかと推測いたします。
僕の「感覚」で簡単な順番から並べるとこんな感じになると思います。
→ 英語を使った「日常会話をするため」
→ 英語を使った「情報収集をするため」
→ 英語を使って「意思を主張するため」
→ 英語を使って「異国の文化を学ぶため」
目的によって勉強すべき英語のレベルが違うと思います。
英会話教室のCMから英語教材の紹介(スピードラーニング等) だと幅がありすぎます。達成すべき目標を定めていない人に対して「英語をやらなきゃ」と不安を駆り立て教材を販売するのはやりすぎの感が否めません。
どんなレベルの英語の使い手になりたいか?
英語に投資するのであれば, これをはっきりさせてから投資するようにしましょう!!
1. 日常会話をする
= 生きるために簡単な単語を聞ける、簡単な単語を話せる
2. 情報収集をする
英語の方がウェブや文献において, 情報量が豊富です。日本語のニュースになるのは常に1−2日後。生の情報を英語で先に触れておくと, なんで昨日以前のニュースが今頃日本のサイト(例: Yahoo! JAPAN等) でバズっているのだ? となることが多いです。複数言語で情報をとれるようになっておくことで, 日本のマスコミや新聞社への依存がなくなります。
情報収集にはA・Bの2段階があります・・・
A = 英語で話されている動画を理解できる (難解な表現・単語も含まれる)
字幕なしでニュースや映画が聞ける, 理解できる
B = 難解な用語や言い回しを読める
新聞を読んで8割方が理解できる, 専門書や教科書を読んで8割方が理解できる
3. 意見を主張する
がんがん意見を主張するレベルまで達するには, 相当なレベルアップが必要です。しかし英語の勉強という視点では「難しい単語も使いつつ, 自分で組み立てた意見が筋道たてて言える」状態になることができたらOKです。
例えば政治の話。(ネタが多少古くてすみません)
集団的自衛権はどうたらこうたらについて, 自分の意見が英語で(簡単でもいいから)言えればOKです。
「小学校のときの同級生の妹 (日系アメリカ人, 3世?) がいま軍に入って沖縄で働いている, 学費が安くなる上に経験が積めるためにその道を選んだ」なんて聞くと, 遠い東京や沖縄の政治の話が他人事ではなくなってしまいます。
政治的な意見を書き込む場ではありませんので詳しい記述は差し控えますが, 例えばこういった話題に対しても意見が出せるようになれるレベルのことを指します。
例えば自分が専門で勉強しているまたは打ち込んでいることに関する話。大好きなことを英語で表現できますか?それが表現できる状態になれば, TOEFLなどの点数として残し履歴書にもかくことができ, 職を得てビジネスの場でも使えます。
4. 異国の文化を学ぶ
もっとも難易度が高いのがこれです。何を達成点とするか, どんな状態が「異国文化が学べた状態」なのかを判断することは難しいですが, 例えば
「アメリカのクイズ番組 Jeopardy! で正答が続けざまにいえること」がひとつのラインかなと思っています。Jeopardy! は平日毎晩テレビでやっているクイズ番組ですが, 「アメリカ文化」を学んでいないと相当難しいです。僕はたまに正答をだすことはできても, 続けざまには無理です。日本でいうアタック25くらいの問題レベルを超速にして, かつ言語が異なる といったところを想像してみてください。
こんな感じです。
・アタック25は30分番組で25問 + 1問ですが,
・Jeopardy!は30分番組で60問 + 1問です。(時間切れの場合には問題がいくつか読まれないこともあります)
教科書的な一般教養はもちろんのこと, 芸能, 映画, 歌手, 各国の風習などについてどっぷり理解するためにはかなりの時間を要します。
知っている事柄でも英語で表現するのは難しいです。
例・ドナウ川 = The Danube (ダヌーブ)
各国の風習を例にとると, 特段休日には指定されていませんが (祝日というと休みを連想するので, 祝い日と表現させてもらいましょう)
・3/17 St. Patricks Day (アイルランド系の祝い日, なぜかは知らないけれども緑色の服を着る)
・5/5 Cinco de Mayo (メキシコ系の祝い日)
・7−8月ごろ Bon festival (日系の祝い日)
・10/31 Halloween (スコットランド系の祝い日)
・12中旬-下旬 Hanukkah (ユダヤ系の祝い日)
とにかく祝っておればなんでもいいのですが, 自国のこと以外も情報としてたくさん収集しておく必要があるので大変です。
・歴史上の人物(例えばアメリカでは有名らしい歴史上の女性, Sacagaweaって誰?)
生活している場所が違えば, 当然のごとく常識も変わってきます。ということで, 何か英語を学びたい, 何らかの自己投資をしたい!と思っていらっしゃる方, 行動を起こすスピードは早いに越したことはありませんが, そもそも何のために勉強するのか・どのレベルの英語の使い手になりたいのかをハッキリさせてみられることをおすすめします!!
次は英語の勉強方法・習得方法について, 外資系サラリーマンの観点から書いてみたいと思います。おすすめの英語勉強法, 2019年版!を次の記事にしたいと思います。
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