ニューヨーク市の地下鉄について, もう少し。
いろいろ語らせてください, ニューヨークと日本の地下鉄の違いについて。
これからNYCへ旅するよ!って方も参考にしてみてください。
クルマ社会の国かと思いきや, この大都会ではクルマを置くスペースがありません。鉄道がとても発達していて, 遅れなど気にせずに利用することが可能です。こんなに鉄道社会なアメリカがあったなんて知らなかった。とってもハイエンドな, 魅力ある街でした。
100%安全とは言えませんが, ハイパー物価高のニューヨークではここ10年で大幅に治安が改善したそうです。23時を過ぎても, ManhattanのMidtownでは恐れることなく乗車することができ, 描いてた怖いイメージとは一味も二味も違っていました。ホームレスが寝泊まりすることはあるのかなぁ。
すばらしいところ
・乗っている人たちのマナー(これだけで記事が書けます)
・壁の小細工というか, 駅名のプレートがおしゃれ。古い駅ではタイルばりが多い
@34 St / Penn Station (1)
・隙間を埋めるMoving Platform「可動式ホーム」(写真左の鉄の部分が動く)
@14 St (4, 5, 6)
・新しい駅にはちゃんとエレベータ・エスカレータがついている
@Fulton St (A, C, J, Z, 2, 3, 4, 5) / Cortlandt St (R)
・数分に1本くるため, 駆け込み乗車をしているひとはあまり見かけなかった(長距離電車など本数が少ない場合は別)
・$3.00*で改札を出ない限り, どこへ行っても乗り放題。
*白色の SingleRide 券を買う場合。
*黄色のMetroCard を$1で購入すれば$2.75 で乗り放題。 加金(日本語の「チャージ」)もできます。
初乗り料金にしては高いかなぁ? (8年前は$2だったのですが, 物価高がかなり影響しているみたいです。)
・小型の券売機はクレジットカード専用
・大型の券売機なら現金とクレジットカードを受け付けてくれます。
・終電がない。 24時間運転です。
・酔っ払いをほとんどみかけない (酒に関してはとても厳しい国です。店以外のところで飲むのはほとんどご法度。行く場所にもよるのかもしれませんが)
要改善・・?
・全体的に薄暗い
@10:30 pm ごろの 116 St Columbia University 駅 (1)
・空調がきいていない(地下でも複々線のところが多く, 空調効率がそもそも悪いため, 設置されていないことも多いです)
・全体的に独特なにおいがする(インターネットでは伝えきれない)
・加減速が激しい(よく揺れる) 駅構内でもどんどん加減速します。
・ゴミが線路上に散らかっているので, ネズミがいたりする(ドラえもんもびっくり)
・階段がわりと急で多い, ホームが狭い
・つり革がない(ポールをつかむ方式)つかんでいないと間違いなくコケます。
・ぱっとみではどれが急行停車駅かわからない
どれが停車駅かについては案内もないし, 次がどこかとも書いていません。案内があっても聞き取れないことがほとんどです。
地図をよくよくみると, 地図上では黒丸と白丸があって, 白い方が急行も止まる駅です。東京の快速と同じく, 急行用に2線もうけられています。緩行線 (各停が走る方) でも駅をすっ飛ばしたりするので, 慣れるのには時間がかかるかもしれません。
EXP は日本と同じく EXPRESS <急行>の略です。線によってはダイヤ印◆で表現されています。
LCL が LOCAL 「普通」 の略だと気づくのには少し時間がかかりました。
「普通」は◯印で表されることが多いですが, 東京の東海道線の「普通」と同じく, 線路上にホームがなければ止まりません。地下でも複々線になっています。
そのほか日本と違うところ
・右側通行なので方向感覚がちょっとおかしくなる
もちろん, 人とすれ違うときも右側通行!!
・ミュージシャン(路上ライブ級の)がいっぱいいます。
・車内でもスピーカーを持ち歩いて歌っている人もいます。
・車両間に通路はありますが通り抜けは違法 (Prohibited)
・車掌は列車の真ん中に乗務。前と後ろの両方をみて扉を開閉します。
・ダイヤはきっとあるのだろうが「x 分おき」「y 分後」といった表現が用いられますが, 特段不便はありません
・改札はテーマパークで見かけるような, バーを回転させるやつ(turnstile といいます)。出口も同じです。
そのほか, 出口には回転扉も。
日本ではほぼみかけなくなった回転扉ですが, アメリカではまだまだ健在。
Emergency Exit と表示されているゲートを使って外に出る人もいますが,
使わない方が無難です。ここを開けると逆流してくる猛者(無賃乗車)がいるので。
・川崎重工とAlstom (仏) ががんばっている 古い車両ではBombardier (カナダ) もみかけた
川崎重工はニューヨーク州内Yonkersに工場を置き
Alstomは同じくHornellに工場を置くことでNY州内の雇用と経済に貢献。
そんな努力もあってか両社とも受注につながっているみたいです。
ニューヨークで見かけた表示と聞いた放送ほか, 感じたことについて語ってみたいとおもいます。もう少しおつきあいください!
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