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10.3 歌詞: Joy to the World (もろびとこぞりて)

街で流れているクリスマスソングから 英語を勉強するシリーズの3回目, 今回はJoy to the World (もろびとこぞりて) です。

 

Joy to the world the Lord is come

Let earth receive her King!

Let every heart prepare Him room

And heaven and nature sing (refrain 3 x)

 

Joy to the world the Savior reigns!

Let men their songs employ!

While fields and floods, rocks, hills, and plains

Repeat the sounding joy, (refrain 3 x)

 

He rules the world with truth and grace,

And makes the nations prove

The glories of His righteousness,

And wonders of His love, (refrain 3 x)

 

(筆者訳)

世界よ喜べ 神が来た

地球は神を受け入れたまえ

全ての心に神を受け入れよ

そして天国と自然に歌わせよ

 

世界よ喜べ 救いの神が統治した

民に歌を歌わせよ

そして野原, 水源, 岩・丘・平野

全てが歓喜に沸いている

 

神は真実と恩寵を持って世界を統治する

そして民に示させる

神の正義の栄光と

神の愛がもたらす奇跡を

(ヘタクソな訳で大変恐縮です・・・)

 

学べるポイント

1.「女性っぽい名詞」が英語にはあります。下線部の her に注目してください。

2. キリスト教という文化背景

King, Him, His, Savior 

歌っていると気にすることはありませんが, 歌詞に書くと全て大文字から始まります。

3. 古英語: is って文法的におかしくないですか? hasが正しいのでは?

1.英語でもごく稀に存在を現す, 女性名詞

英語では基本的に名詞を男女中性に分けることはありません。なのでヨーロッパ諸国の言語に比べると便利です。しかしながら, 男女別に名詞を扱う習慣の, 片鱗だけは見え隠れします。英語では諸言語と似ていて, 大きく・包んでくれそうなものは女性 という感覚があります。「愛でるべき対象」という意味で女性と考えることもできます。 

 

日本語の名詞に性別はありませんが「母なる大地」などと表現するのと同じ感覚です。決して 父なる自然 とは言いません。mother nature, mother earth という表現は日本人にも自然に受け入れられているのではないでしょうか。

 

例えば 

  - 船<プレジャーボート>を買ったよ

  - わぁきれい!おめでとう!

こんなやりとりの場合はShe や Her で受け, Itではありません (itでも文法的には問題ありません)。her をつけるとより愛情こもっている雰囲気が出ます。愛でるべき対象としての「俺の船」です。

 

  (Looking at a boat)

  - I bought her last month.

  - Wow, she’s beautiful! Congratulations! 

船を見ながらの会話ならher, sheは船とわかります。(Looking at a boat)という背景設定がなければ買春になってしまいます

 

 

ドイツ語・フランス語でも女性名詞は「なんだか大きいイメージ」があります。地球・大地 を表すような単語はみんな女性です。

 die Erde (ドイツ語)

 la terre   (フランス語)

など。そしてなぜかeで終わるのが女性なのが多いです。男性はつまるところ, 女性には勝てないのかもしれません。英語圏ではどちらかといえばaで終わると女性っぽいのですが。コトバの男女感はこの辺にしておきましょう。

 

 

2.キリスト教とアメリカ人

Lord, He, Him, His, King, Savior などことごとく大文字になっているのは, これら単語がすべてキリスト本人を表すためです。宗教に密着した生活など, 現代日本人からは忘れられつつあるのかもしれませんが, (シリコンバレーを除く*)アメリカでは切っても切れない存在です。

 

*ドラマ等で描写がありますが, シリコンバレーのIT企業等においては「僕はクリスチャンなんだ」は禁句とされているようです。理由はよくわかりません。笑 そんなものに力と時間を割いてどうするの, と冷たい視線をクリスチャンとカミングアウトした人に対して浴びせる, という文化が出来上がってしまっているようです・・・昔はそんなことなかったはずですが。

 

小さい頃にアメリカ人の友人との会話で「今日はSunday School なのだよ だからあそべないよ」というやりとりが何回もあったことを思い出します。「日曜に学校なんかあるかよ!!」

Hey why do you have school today it’s Sunday!! Let’s go out and play!

とか何も配慮せずに言い放っていたのが幼少時の日本人の僕。日曜学校の意味を知らず, 日曜日でも「今日遊べるー?」と聞きまくってたのを思い出します。幼少時でも両親が日本人なので, 文化も日本のものを学ぶし, アイデンティティは日本人として確立されていました。

Sunday School は日曜に教会へ行っていろいろ教えてもらう機会なのだそうです。僕はキリスト教徒ではないので詳細は分かりませんが, それでもクリスマスのときくらいは教会に足を運んだ記憶があります。

キリストを絶対神として存在感を高めることで, 人々が安心感を得る

現代の日本には絶対神がいないように思うので, なかなか理解しにくい文化だとは思います・・・ 

3. 古英語 The lord is come

現代英語ではThe lord has come となりますが, 古い時代は is も許容されたようです。Google先生の機能を使うと用法の歴史が一発でわかります。(すごい時代だ)

https://books.google.com/ngrams/graph?content=the+lord+has+come%2Cthe+lord+is+come&case_insensitive=on&year_start=1700&year_end=2008&corpus=0&smoothing=3&share=&direct_url=t4%3B%2Cthe%20lord%20has%20come%3B%2Cc0%3B%2Cs0%3B%3Bthe%20Lord%20has%20come%3B%2Cc0%3B%3BThe%20Lord%20has%20come%3B%2Cc0%3B%3Bthe%20LORD%20has%20come%3B%2Cc0%3B.t4%3B%2Cthe%20lord%20is%20come%3B%2Cc0%3B%2Cs0%3B%3Bthe%20Lord%20is%20come%3B%2Cc0%3B%3BThe%20Lord%20is%20come%3B%2Cc0%3B%3Bthe%20Lord%20is%20Come%3B%2Cc0

 

英語話者の中でも「なんでこれがisなんだ!」と議論になるようですが, しっくりきた説明がこれです。(説は沢山あると思いますが一つだけ紹介します)

 「ドイツ語なら今でも “ist gekommen” って書くでしょ」

くる, いく系の過去分詞を使うときは, ist gegangen, ist gefahren のように通常英語では has になるようなときも sein動詞 (=ドイツ語のbe動詞) を使うのがルールです。… と言っても第二外国語で学んだ知識のうろ覚えで, 教科書なしでは 例文すら書けません。(ごめんなさい)

ドイツ系移民が増えたら, isが増えるのか。。。確かに上記Google様によるグラフでは第二次世界大戦の戦前から戦後にかけて増えている印象です。なるほどー。

 

Joy to the world は18世紀に作られた曲で, 歌詞は19世紀初頭に出来上がったとか。is comeっていう用法も納得ですね。ということでJoy to the World でした。次回もお楽しみに!

 

楽しんでいただけた方, よろしければぜひ, 読者になってください!

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