CaliforniaでSiriを開発していたら
「どんな雨の振り方になるのか」
というのはあまり重要視されないようです・・・
Siriにケンカの終わらせかたを教わる
つい最近の話ですが, 外は久々の雨でした。洗濯物が干せるかどうか気になったので
Siriに聞いてみました。（2015年当時, iOS 9）
How hard is it going to rain today?
（この雨, どんくらい強く降るの？）
... そして冷たく言われてしまいました。
No I don’t think it’s going to rain.
(ん？ 雨は降らないと思うよ）
住んでいる地域の時間帯別予報を根拠に挙げてきました。ちょっぴり雨マークが見えるんだけども, 小雨ということだったのだろうか。
ばっかやろ！
と思ってもう一回尋ねてみました。
It’s raining outside, how hard is it going to rain?
（外は雨だって。どんくらい降るの？）
この時ばかりはご回答のヴァリエーションも少なかったらしい。
No I don’t think it’s going to rain.
(ん？ 雨は降らないと思うよ）
にゃろー！
今降っとんねん。頼むわー。。。
Hmmm, I’m angry!
（ほんま怒るで！！）と怒ってみたら, そっけなく
I’m sorry.
（...ごめん）
機械とケンカするのは単純すぎて, なんだかスカッとします。笑
人間も見習うべきww
Siriさんには私利私欲がないとみえる・・・
無Siri無私欲
どちらかが単純にGive in すれば ケンカというのはおさまるものであるとSiriから教わりました・・・。
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後から思ったことだけど, カリフォルニアにはあまり雨は降りません。
全米中でも有名な Sunshine Country で, すごくカラッとしていて, サングラスをかけるのが当然で, 小雨程度なら傘をさすことはありません。
「ぽつぽつ」「しとしと」「ざーっと」なんて言葉を英語に訳すのだけでも大変です。
そんなとこで製品開発をしていたら, さすがに雨の降り方について議論する気にはならないのでしょう。
雨関連の用語をまとめてみました
「雨がXXXと降っている」
・ぱらぱら It’s a shower.
・ぽつぽつ We’re having some drops of rain. / It’s started raining.
・しとしと It’s drizzling.
・じとじと It’s rainy and humid.
・ざーっと Wow, it’s pouring! (いっつぽーりん！) + 大げさな手振りで。
・It’s raining cats and dogs とかいう言い方もあるみたいですが, 僕はあまり聞いたことがありません・・
・drizzle は thesaurus (類語辞典) によると raining in very fine drops らしい。
どれを取ってもrainy 以外の表現は California には必要ありません。。
「英語は日本語ほど擬態語に溢れていない」っていう説がありますが, 表現する必要性があればどこの言語でも言葉があるんじゃないか, と思います。「じとじと」という気候は英語圏の中では日本特有とも言えるので、上記のように4音節では表現できていません。ひょっとしたらフィリピンやシンガポール、香港に行けば特有の英単語ができあがっているかもしれませんね。
シンガポール人に聞いてみました
シンガポールには天気予報ってあるの・・・？
「毎日ザーッと雨が集中的に降るので 特に天気予報を気にしたことはないよ」
「梅雨」という季節が日本にはあってね, と頑張っていろいろと説明してみるのですが,「前線」 Front という単語を多用してもあまりピンと来ていない様子でした。「台風」にしても「停滞前線」にしても温帯のおはなしだもんなぁ・・・
梅雨前線（ばいうぜんせん）は学術的には中国名を先に読むらしく, Meiyu-Baiu Front と表現するらしいですよ！
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