クワンティコ。
なんじゃそら?となる方が多いかもしれない
僕もDlife (BS 258 ch.) でドラマをみるまで存在を知りませんでした。
「FBI捜査官の養成所」をテーマにしたドラマ
Quantico (TV series) - Wikipedia
が日本で放送されたのは2016年の春〜夏にかけてだったかと思います。
土曜日の夜11時〜 の枠を毎週楽しみにしていました(僕にしては珍しい行動)
そして好評だったSeason 1 全22話 に続き, Season 2の日本での放送が2017年9月から, 同じ土曜日11時〜の枠で始まりました。(全22話, アメリカから遅れること1年)
信頼する相手の裏切りだとか、そんな中で芽生える友情だとか、人の信用不安を招く様子があまりにも非日常的なため, ドラマ作品として視聴率が高く維持されたのでしょう。
「あらゆる信用不安」とは例えば
・人質と思っていた人が実はテロリストだった
・テロリストと思っていた人が実は人質だった
ドラマでよく拳銃を持って建物の中をうろついている警官の描写があるかと思います。
拳銃を持って建物に侵入するにも専用の訓練が必要です。
専用の訓練をするためには 専用の施設が必要です。
ドラマQuanticoの中では 「訓練専用の町がある」的な描写がなされていました。
演習用の住宅街があるってほんとかなぁ。
Googleの航空写真では確かに何か 一般的な街ではない街並みがうつっていました。
興味がある方はGoogleで下記画像の灰色の場所を調べてみてください。
右上にあるのはワシントンDCと周辺都市。
495号線の円内で 直線的に区切られた領域がワシントン(コロンビア特別区)で,
ポトマック川を境に東がメリーランド州, 西はバージニア州です。
495号線の円のおおよそ半分のサイズで
地図左下に灰色の領域があります。海軍の軍用地です。
Quantico の文字がある場所は Amtrak の駅もある民間の地域で古くからQuanticoと名付けられている町ですが, 軍用地が町を取り囲むようにできたため, 有人の警備門をくぐらなければ町の中へ入ることすらできません。
そして僕も近くまで行きましたが 軍用門をくぐることはしませんでした。
そもそも僕みたいな外国人が入れるかわからないし, 看板につられて興味本位で訪れただけなので。大好きな国が迷惑がるかもしれない行為は慎みます。
ドラマを見てしまったがために, この看板をみてしまっては
高速道路を降りざるを得ませんでした。
特に軍用地には用はないので・・・こっちの出口では出るのをためらいました
その次のインターで降りました
降りた先にあったのは これ。
町の入口に大きく飾ってありました。
若手のFBIエージェントを育てる町の入口,
誰もが目にとめる 国道1号線の交差点の角に ぽつり。
「歴史のターニングポイントを 海軍が築いた象徴」
硫黄島を占拠すると 無給油で日本本土へ往復飛行ができる
1945年2−3月の戦いによって硫黄島は取られ, 本土空襲が可能になってしまいました。
戦史をまとめたWikipedia 記事を見ると1945年になって空襲 (Raid) が集中的に行われていることがわかります。
「硫黄島を占拠したぞ」という象徴的な様子はニュース写真として撮られ,
・切手の絵柄として使われ,
・米国民から戦費を調達するための宣伝(国債を買おう)に使われ,
・ピューリッツァー賞を受賞するなど
1945年当時は実に様々な使われ方がしたそうです。
Quanticoは海軍の敷地。
米海軍が戦果を収め, 国を救った象徴として大切にしたかったのでしょう。
(空襲は当時, 米陸軍の一部門であった航空軍が行いましたので海軍とは別組織です)
テロとの戦い だとか
メキシコ国境に壁を だとか
いろいろ言っていますが
「日本が米国の手中から脱したときは 警戒することを忘れるな」
と像が語っているように見えました。
戦後70年を超えたにもかかわらず この像は当所に立ちつづけている
信用はするけれど
100%信頼はしない
ドラマ Quantico が教訓として教えていることが
実際にそこにありました。
同盟を結ぶ理由があるから繋がっているに過ぎません。
ドラゴンボールの, 悟空とピッコロのような関係なのかもしれない
ドラマの舞台に軽い気持ちでふらっと入ったものの
日本人として少し重たい気持ちになりました。
「エネルギー資源が輸入できない」という制裁 をかつて食らった日本は, その痛みをよく知っているはずです。
・・・この記事を書くのに6時間くらいかかりました。
アメリカでドライブ!シリーズの中でも一番時間がかかったと思います。
個人ブログとはいえ, 事実を書くためにはある程度の背景知識が必要だからです
日本が実際にアメリカ本土爆撃を行ったという事実に, アメリカは恐れていた(1942年)
南北アメリカ大陸の日系人がアメリカに集められ, 施設に強制収容され, アメリカへの忠誠を踏み絵的にたずねられていた(1943年)
などなど
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歴史を学ぶ目的で 当地の雰囲気を知り, この像を見に行くのもいいと思います!
ドライブするだけで見えてくるものがたくさんあります。
あくまでもドライブの楽しさを伝えたい, 僕の意図はそれだけ!!
ええい 長くなった。
スタバブランドのエナジードリンクで英気を養うとするか!!笑
すんげえ味がした 甘いのか酸っぱいのか なんとも表現できない!
<バージニア州のルール>
・制限速度 70 mph
・Headlights on when using wipers
ワイパー使用時, 前照灯点灯せよ
・Buckle up
・Speed checked by radar and other electrical devices
速度はレーダー他の電子機器を用いて測定される・・・
(ヘリはいないの??)
・Radar detectors illegal
車載レーダーは違法
・州警察は携帯から#77番へ
・State Law / Move over, reduce speed for stopped emergency or service vehicles with flashing lights
州法:車線変更・減速せよ/緊急車両・メンテナンス車両でハザードランプを点滅させている停止車両がある場合
^^ 北:Washington D.C. / ワシントンDCでヒヤリハットした話
<<西:Shenandoah Nat'l Park / シェナンドア国立公園
記事を読んで楽しいと思ってくださった方, よろしければぜひ, 読者になってください!
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