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6.4.7 飛行機の非常口の数と形について

更新: 9/23/2019

最近, 飛行機に乗ることが増えました。そして予約するとき, 安全性と快適性を比較することが増えました。飛行機内でどこに座るのが安全か, 非常口の数や形も考慮に入れながら, 少し書いてみます。

 

どこに座るのが快適か

人によって好みはだいぶん異なるようで, のんびりしている方から 我先と降りようとする方まで実に人の性格は様々あるものです。どの考え方も甲乙つけがたいため それぞれの方が自己満足する席を選べばいいのだと思いますが・・・どこに座るのが快適かは人それぞれですよね!

<通路派>通路側だとトイレに行きやすいからいい

<窓側派>窓の外から空の色の移りゆくさまを眺めたい

<前派>着いたらすぐに機体から降りたいからできるだけ前がいい 

<非常口近傍派>後ろを気にしないで座席が倒せるのがいい

<非常口派>非常口座席に座ると足が伸ばせるからいい(手荷物は上に収納しないといけないけどそのくらい我慢できる)

これらの考え方はすべて, 安全に輸送されることが大前提となっています。

 

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どこに座るのが安全か

安全性を議論する場合, 過去の悲しい事故をいくつ乗り越えたかが大切になります。幸いなことに大きな事故を起こした数が日本では少ないため, 日本語では情報が集まりにくいです。どうしてもそこは英語の文献が多くなり, 英語が読めないと良質な情報に辿り着けません。

生存確率

・機体の後方ほど生存確率が高い

・非常口から数えて前後4−5列目までの生存確率が高い

 異常な着陸の後, 問題となるのは火災による煙ですので 地面を這って出られる距離にいないといけません。それがだいたい前後4−5列目までなのだそうです。着陸ができなかったケースはどこの席に座っていても変わりはないとのこと。・・・といろいろ書いてきましたが, 情報源はこちらです。少し英文の記事を検索してみるといろいろな事実がわかります。

How to survive plane accident

https://www.popularmechanics.com/flight/a1918/4219452/

The safest seats are at the back of the plane

http://theweek.com/articles/462429/safest-seats-are-back-plane--5-other-surprising-facts-about-airline-crashes

1次情報はNTSB(国家運輸安全委員会, National Transportation Safety Board) が出す分厚いレポートです。この情報をもとにNational Geographic が各種番組を制作します。これは2次情報です。上記のウェブサイトの情報も2次情報です。これらを元に僕がブログを書けば3次情報です。

フェイクニュースがはびこる時代ですので, この情報を信じるか否かはすべて自己責任ですが・・・気になられる方は YouTube にてair crash investigation を検索してみてください。

 

非常口の形

非常口の半分を使って90秒以内に満員の客が機体の外へ脱出できること

設計上, これが大原則となっています。これを守っている限り 非常口数・座席数に決まりはありません。機種や航空会社によって形が異なるのはそのためです。

 ・Type III A :翼の上に出られる小さな非常口 20 kg 弱(40ポンド)程度の重さ・・・

体にのしかかるタイプ

 

Type III B : III Aの改良型で重さを感じないですみ, 機体の外に押し上げるタイプ

(この動画はノルウェー語らしい)

Type A

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非常口座席: 足が伸ばせる代わりに責任があります。

非常口座席に座ると足が伸ばせていいやー と考える方もいらっしゃるでしょうが,「乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客様を制止すること」などの協力が求められます。かなり重要な責務です。

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「他のお客様を制止する」とは バスケットボールのポジション取りのような格好を僕は想定しています。

・人がパニックになり出口に押し寄せる

・CAさんが安全に非常口を開けたい

・押し寄せると非常口が開けづらくなる 

ある程度の時間, 締め出しが必要です。 

こんな状況は経験したくもありませんが, 一乗客として想定しておき, 協力姿勢を取れるようにしておくことは大切です・・これらルールは先の事故から得られた教訓から作られているものです。何らかの不便さがあったのか, CAさんにやつあたりしている人をみかけることもありますが, そういう方は新幹線をご利用ください。安全に離陸し, 安全に着陸してくれる素晴らしいサービスに対しては, 感謝の気持ちをお忘れなく!

非常口の数

機種によって変わります。非常口の数を知っておくと, 飛行機のチケット予約時に役にたつ・・・・かな?いずれにしても「90秒以内に 半数の非常口を使って満員の乗客が脱出できる配置」であることに変わりはありません。

ボーイング757

日本ではあまり見かけませんが, ボーイング757型機をみてみましょう。

 

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B757-200: エコノミークラスにはほとんど非常口がないことがわかります。

Type Aが前方に2箇所、 最後方に1箇所 左右合計6箇所

Type IIIが翼の上に2箇所、左右合計4箇所

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これに比べ, 上の写真のB757-300型機は後方に非常口が1箇所追加されているのが見てわかるかとおもいます。合計12箇所あります。

ボーイング767 

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B767型機は最前方、最後方に1箇所ずつ 翼の上に2箇所 合計8箇所しかありません。

Type Aが4つ, 小さめのType IIIが4つ。エコノミークラスの真ん中に乗ってしまうと, 最寄りの非常口から10列以上も離れることになります。

ボーイング777・787

B767に比べて新しい777や787は次のような配置になりました。

 

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B777(-200) は合計8個の非常口がありますが, (大きいほうの) Type A がついています。

B777-300やB787も基本的には同じです。

 

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787−9 アメリカン航空の座席配置

 

均等に配置されている方が安全, と考えられたのでしょうか・・・真相はわかりませんが, 単純に767との比較をしてみるだけでも違いが見えてきます。

小型機の代表: B737

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 737 は767と同数の非常口があります・・。8箇所。。 

「着水時は一番後ろの非常口を開けてはいけない」場合があります。詳しくは備え付けのカードを読んでいただければわかります。

2018年9月28日に着水事故がおきましたがこの時に報道された写真には後方の非常口が全く見えない状態となっていることが確認できます。「737では後方の非常口を使ってはいけない」とはここから来ているのですね・・・。

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乗る機体によってルールが違う可能性が高いため 搭乗したら毎回, セーフティカード(安全のしおり)を必ず確認するようにしてください!

・・・と偉そうなことを書き連ねてきましたが, 僕も一乗客です。よく乗る人であればあるほど, 周りに困った方がいらしたら, リードできるようにしなければいけませんね!!

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