ミシガン州の本土北端にあたる部分にCopper Harborという町があります。
銅鉱石がこの辺りで大量に取れたのだそうです。
水路の交通往来が激しく、この辺りはかなりにぎわったそうです。
今はほとんど何もない町でしたが・・・
ラジオからはしきりに
夏だ!太陽だ!ゴルフに行かず何をする!
貴重な夏を大切にしよう!!!
みたいなことを言っていました。
どんだけ雪深いんだ、、冬。
湖も凍ったりするのかな・・・
一面緑しか見えない下の写真ですが
冬はかなり無機質な白, 暴力的な白になるんだろうな・・・・・・
道路脇にそびえる柱。
ロッキー山脈以東で最も多くアメリカで雪が積もった地
積雪記録390.4 インチ
とあります。
390.4 インチ = 32 フィート6インチ
積雪 10 m です。
すごっ。32フィート。聞いたこともないです・・・
鉄道のアンダーパスなどに書かれている高さ制限の看板には通常13・14フィート程度の数字が書かれていますのでそれの2倍以上。
今見えているのはスペリオル湖 (Lake Superior)。
この奥には 近づくことが難しい国立公園 Isle Royale National Park があります。
1年間に訪れる客は 大人気Yellowstone 国立公園の
1日分よりも少ないのだそうです・・・
自分でテントを張れるのが必須要件。
そこらで取れる水でも微生物の影響を最小限にするため, フィルターで濾して最低限2分間は煮沸して飲むこと等の講習を受けること。
キャンプ場は予約できないので どこで寝泊まりできるかもわからぬ過酷な環境, とのこと。
この田舎町 Copper Harbor や 手前にある(大学もある)大きな町 Houghton から船で渡れるのだそうですが・・・どこにも看板はありませんでした。国立公園をドライブスルーで巡りたい僕には ちょっと時間も体力も気力もたりませんわな!!!!
でもまーイメージはこんな感じなんでしょう。地形的に。
この国立公園と近い半島でこんな感じなのです。
木ばっかり そこら中に沼、池・・・
ひぇえぇ。
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この地点から41号線が始まります。
少し赤みがかった舗装が多いのが目立ちます。舗装には建設資材コストを抑えるため, 基本的には地元産資材が使われることが多いです。地元で取れる石が赤みがかっている, ということなのでしょう。
鉄分なのか, 銅分なのか・・・
この41号線沿いには 廃業した銅の精錬所がたくさん立ち並んでいました。
古風なかつ洒落た建物も残されています。
これだけの建物が必要なほど人口がいなさそうにみえるのですが・・・。
17世紀くらいからヨーロッパ人の入植とともに銅鉱石をとっているとのことですが
この地の銅鉱石がなければ 安価に電気を通す「電線」と呼ばれるものが発明されなかったことでしょう。
18世紀には電球などが発明されBenjamin Franklin や Thomas Edison が発明者として記憶に残されがちですが それを裏で支えていたのはここにある銅鉱石だったということで間違いはありません。
電線がなければ 我々が当然のごとく享受している「電気のある暮らし」がなかったはずです。
木ばっかりの土地ながら, 冬をうまく乗り越えながら銅鉱石をとり, 銅の精錬を行なっていたこの地の先人たちに感謝の意を表したくなりました。
フロリダ州マイアミまで 1,990マイル = 3,202 km 凄まじい距離の看板です。笑
アメリカの国道起終点にはこういった笑える看板が置かれていることがあります。
当地もご多分にもれず!!
銅が大量に取れたこの町
ここから西へ向かうと どんどん舗装は赤く染まっていきました。
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