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アメリカ横断記 Jul’19-8 自動運転の好・不好

今回, アメリカで借りたのが こちら。

FordのEdgeというSUVです。

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10泊11日間借りてクリーブランドからシアトルまでの片道, 乗り捨て。

締めて$1,476.05-というなかなかの出費。

「乗り捨て代」という表記はありません。

 

借りる際に確認したいのが "Unlimited Mileage" という部分です・・。

契約内容によっては「1マイルあたり33セント」というチャージ(課金)が発生したりします。安いっ!!と思って飛びついて契約したら大変なことになります。

この場合は3,000マイル運転すれば$1,000の追加料金がかかります・・・やばい。

 

レンタカーを返した瞬間に, レシートがメールで送られてきます。 

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ディスカウント10% というのは会員割引です。

会員(無料)になるとこういう小さな恩恵を受けることができました。

「ナビを借りない」「有料道路通過用のレシーバーを借りない」などとすることで安く抑えています。

 

 

さて, アメリカではレンタカー会社にもよるのかもしれませんが, 僕の利用経験があるNational や Hertz レンタカーにおいては 一番良い設備のものを貸してくれます。チープ感は一つもありません。

 

このクルマ。なんと・・

追尾機能

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車線逸脱防止機能

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前後側面センサー

バック/フロントモニター

天窓がついていました。

サイドミラーには両サイドのいわゆる死角に入ったクルマの存在を知らせる警告灯まで装備。

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出典:

2019 Ford Edge Driver Assist Technologies - YouTube

 

 

 

これら機能のうち自動運転に関わる追尾機能・車線逸脱防止機能の良いところ・悪いところを記述していきたいと思います。最近流行りの機能ではありますが, クルマディーラーの試乗だけで判断するのはたいへん難しいです。

 

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1. 自動追尾機能

バックミラーの後ろに設置され, 前を見つめ続けるカメラがありました。

それで前の車がどれであるか, 左右の車線がどれなのかを認識しているようでした。

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車間距離を4段階から選ぶことができ, 安全な距離を保つ距離レベル3・4がとても使い勝手が良いです。昔から速度を一定に保つ「クルーズ機能」はレンタカーに標準装備されていましたが, 自動追尾があることでさらに運転が楽になりました。

 

従来のクルーズであれば 例えばとある時速に設定した際, 前の車に近づいたら自分で設定速度を下げる必要がありました。それが不要。

車間距離を適切にとってくれて, さらに前の車のスピードをそのまま真似してくれます。

カーブに差し掛かった場合もちゃんと「前の車」がどれなのかを適切に判断してくれました。

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この写真の場合, 「前の車」は同じ車線上にいる右の車であり, 正面にいる左の車ではありません。人間であれば当たり前に判断することを, 機械も判断してくれるのか?? と疑問に思っていましたが, そこは安心。ちゃんと判断してくれました。

 

 

浮かび上がった疑問。

 

距離レベル1というのはいつ使うのか!?

あおり運転ではないレベルで, 相手の後ろにピタッと張り付く距離感を維持してくれます。交通量の少ない道でこれを使うと あおり運転では無い距離感とはいえ, 相手にとっては不愉快な距離感になるものと思われます。

 

距離レベル3以上だと誰かに割って入られて危険, というような状況では使えるかもしれません。

 

 

2. 車線がわからないよ・・・

 

機械も常に車線を認識してくれるわけではありませんでした。

割と頻繁に「わからなくなったよ」と主張してくれました。

車線がわからなくなるポイントは車線が減少する場合で,

増加する場合は一瞬だけハンドルがふれます。

 

車線が減少する場合

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追越車線が消える

 

追越車線を使うときはトラックを抜かすときくらいです。制限速度がかなり高く, 乗用車は全員が高速走行するので抜かす必要がないのです。ほとんどの場合, 車は右側を走っています。左右の線を撮影して車線を認識していると, 機械にとっては 車線が突然広がったようにみえ, 「わからなくなったよ」と主張してきます。

 

車線が増加する場合

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左右の線を認識し, その中央を走るように設定されているので

右側の線が広がると, その中央を走ろうとして一瞬だけハンドルが右にふれます。

 

対策としては車線が増え始める地点・減り始める地点まで下記の写真のように点線をひっぱり続けることが必要です。下記はノースダコタ州の例です。

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しかしまあ・・こういったインフラ面の対応を期待するのは時間もかかりますね。。

 

 

この 「中央を走る」というのがなかなかのクセモノです。

人間が運転するときは意外と調整しているものです。無意識的に。

中央線からできるだけ離れるよう, (右側通行の場合)車線の中央ではなく右寄りを走ります。

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同じ方向へ進む2車線道路の場合は 右側車線の場合は右側 左側車線の場合は左側へ寄りますよ・・・。機械さんにはそういった人間の機微がわからないようです。

対向車が来ているとわかっていて, かつ,まっすぐ走りたいとき,

僕はハンドルを少し右にきり続けました。

(右側通行なので。)

 

そのうち手が痛くなってきてマニュアル運転に戻す, という感じ。

自動運転はとてもラクではあるのですが, 「何かの法則」で決めつけることができない道路上の変わりゆく状況というのは機械さんにはまだ少し難しいかなぁ。

 

自動運転にはいいこと・わるいこと両方があります。

カーディーラーの試乗だけでわかるわけがありません。

ぜひ, 日本のレンタカー屋にもカーディーラーの代わりに絶妙な試乗体験を提供してもらいたいものです!!

 

停止標識

自動運転とはいえ, 標識を認識してくれるわけではありません。例えばずーっと直線だったのに, いきなり停止標識が現れる場合, クルマが自動で止まってくれるわけではありません。

 

 

もうすぐ一旦停止, という標識

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場所によっては路面にグルービング(溝)加工がなされ, 振動と音で警告してくれます。

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こういったものを自動認識してくれればいいのですが, 設定65マイル(100km/h 超)で走り続けると, 一旦停止の交差点に高速で突っ込んでしまいます。

 

そのほか

センサーが虫の死骸でブロックされ, 誤作動にかなり悩まされました。付着物があると, 近くに何もないにも関わらず, 障害物があると機械が認識し, 警告を出し続けられました。

警告が無いより嬉しいですけどね!

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前のカメラとこのセンサーによって僕は事故を起こさずに済んだのですが・・・

そのときの経験はまた別の機会にお話しします!

 

 

道路に人間と機械が同居すると大変。

機械に依存する人間としない人間が同居・・・

機械が人間の意思と逆に動くことも・・

ヒコーキ(自動操縦)が出始めた頃, あらゆる問題が出てきて, 多数の事故を経験した後ようやく今の自動操縦の世界が構築されました。

 

そういうことが道路上でもしばらく出てくるんだろうな・・・

移行期がもっとも危ないですけど, この移行期は何年続くのだろう。 

 

 

記事を読んで楽しいと思ってくださった方, よろしければぜひ, 読者になってください!

 

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