マズローの五段階欲求・ピラミッドのうち, 一番の土台に属し, もっとも大切な欲求がステップ1: 生理的欲求です。
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ステップ1 - 生理的欲求
「マズローの五段階欲求」をよくよくみつめると, 全ての土台: 第1段階の欲求としてPhysiological: 生理的欲求があります。空気, 食べ物, 水, 性的欲求, 睡眠, 環境の恒常性(homeostatis: 環境が一定であること), そして排泄 (excretion) があります。
「最低限生きる」ことができればこの欲求は達成されますが, 年々この「最低限」のレベルが上がっていっています。空気清浄機, 原油よりも値段が高いペットボトルの水, 快適な枕, 温度を一定に保つエアコン, そして暖房・洗浄便座・・・・・時代が変わっても, この欲求に対して訴えかけることで我々の生活レベルがどんどん上がり, 企業が付加価値を生み出し, 経済が成長しています。
蚊帳を使っていた70年代, 夏は窓を開けて寝るのが当然だったといわれていますが, 人口密集地帯と化した都会ではエアコンをつけないと寝れないと考える人が多くなりました。生活レベルが上がっている証拠です。そしてCO2の排出量も当然のごとく増えました。70年代へ戻ることは今の我々にはどうやってもできません。
ステップ1をクリアするためには
日本であれば, 空気の質や衛生面が課題となる部分は少ないのではないかと思います。都会と田舎で空気の質は明らかに違いますし, トイレの汚れ具合をみれば大阪や東京の上水道の水は「疲れていそう」な雰囲気をかもし出します。人によって価値観は違うでしょうが, それぞれの思い描くベストな住環境が入手できればクリアです。
思い描くレベルが年齢や生活レベルとともにエスカレートしていき, いつまで経っても思い描くものは手に入らず, 充足感がないという方は「足るを知ること」が大切になるのでしょう。
全員に共通して大切なのは, 日常生活において「よく食べ, よく寝ること」です。
睡眠
効果的な睡眠について学ばれたことはありますか? 僕は大学1回生の前期, 入学直後にとった授業が未だに忘れられず, 生活習慣に取り入れたことでコア知識となりました。これからの記事において, 簡単に忘れない知識のことを「コア知識」と表現します。学んだことを66日以上続けると, 習慣 (habit) になります。
この睡眠の講義は日本語で行われましたが, 残念ながら教科書がありませんでした。それから十数年経った今では似た内容をテレビでもみかけることがありますので, どこかに本が出ているのかもしれません。見つけた際にはこちらで紹介いたします。
食事 - 効果的な栄養摂取
食事については・・・Don't eat too much chocolate chip cookie!! といいたいところです。自制するための意志の力が必要です。Chocolate chip cookie はアメリカ人が大好きなもので単なる比喩です。
日本人だとクッキーのかわりに飲み会, ビール, 酒といったものに置き換わるのでしょう。飲み会がどうしても多くて断れず, 参加しても時間の無駄, かつ酒を断ることもできずに気が付いたら腹が出ている・・・といった状態はどう考えても効果的な栄養摂取ができているとはいえません。ステップ1の欲求を満たすためにはその環境から抜け出す(= 仕事を変える・サークルやバイトを辞める) ことも大切です。
ステップ1の英語
大半はお金で買えるものですので, これらを購入するための生活に必要なレベルがあれば満たされます。ステップ1の英語は 「日常会話」ということができます。
さらに英語で睡眠・食事などのことがらについて学ぶ機会があれば, 積極的にその機会をお使いになってください。
日常英会話をする上で不可欠なもの
英文法・語源・単語は日常会話に欠かすことができません。
・iKnow!を用いた単語力増強(こちらの記事で紹介しています)
・語源についてオススメの本はありません。1冊これと思うものをお持ちになっても良いですし, 学校の先生によっては教えてくれることもありますのでそこで感覚を身につけてください。
・英文法についてはTOEIC L&Rの大問5・大問6を参考にしてください。選択肢が並んでいて, ( ) 内に入るものをお選びください, という問題はそこら中に転がっていますが, これが英文法を習う上で最も大切, かつ効率的です。TOEICのみならず, 高校で扱うテキストにも入っていると思います。英文法のゴールはTOEICの大問5・大問6(45問くらい) を15分程度で解けるようになることです(20秒で1問)。a や the, 時制, 前置詞などを感覚的に扱えるようになれば文法が身についたことになります。
TOEIC L&Rテストについては, 少し高いかもしれませんが, 試験を実際に作っているETS (Educational Testing Service) が発行する本のみが信頼できます。それ以外が作る対策本は全て不要と割り切って構いません。 単語帳を新たに買う必要性は全くありません。高校時代に使っていた単語帳をそのまま使っても問題ありませんし, ( )内に入る単語を選択肢から選べと書かれている問題集をすでに持っておられる場合は新たに購入する必要はありません。
僕はTOEIC試験に慣れるためだけにこのシリーズを購入しました。公式問題集を3種類ほど買って繰り返し練習すれば十分です。 (大学入試を終えた頃は700点台でしたが, このシリーズを使って練習し900点台に乗せ, 900点台を何回か取った後しばらくすると満点の990に達し, 希望する転職ができ, 晴れてTOEICから卒業しました)
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
- 作者: Educational Testing Service
- 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: 大型本
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必要なレベルの見極めが重要・・優先順位が低いもの
日常会話は意外と難しいです。日常会話には若者言葉もあれば, スラングもありますし, みなを悩ます
略語: abbreviations / acronyms
は英語で背景知識を多く蓄えてようやっと理解できる内容です。全てをカバーする必要はありません!
また, 以前の記事にも書きましたが, 文化的な背景がわかっていないとできない会話もたくさんあります。例えば一般人の感覚や知識の深さを問うアメリカのクイズ番組をみていて, 正解が導き出せるでしょうか? 有名なクイズ番組のタイトルだけでもこれだけあります。ご興味のあられる方のみ, それぞれのキーワードをYouTubeで検索してみてください。
・一般人の感覚: Family Feud
・知識の深さ: Jeopardy!
・ (文化的背景も含めた) 語彙力: Wheel of Fortune
・アメリカの小学生が習うことを問う: Are you smarter than a 5th grader?
日常会話に登場する「常識」を一つとっても, 教育システムが異なる日本人からみれば正解できないことは数多くあります。
さて, 本屋さんの本棚を眺めてみると, ありとあらゆる不要書籍の数々が人々を惑わせていることに気がつきます。何を重視すべきか, 何を無視すべきかは目次でも少し紹介しましたが, 後ほど詳しく書かせてください。まずは五段階欲求を全てカバーし, 必要なことは何なのかを明確にしていきます。
つぎは五段階欲求のステップ2: セーフティ/セキュリティについてです!
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