ずっと来てみたかったZion(ザイオン)国立公園！Yosemite / Grand Canyon / Yellowstoneが三大国立公園と推す声もあるが、その次点の位置を占めることが多いZion。現地にきてみると、平日にもかかわらず超満員。
Zion国立公園のめぐりかた
(当然国立公園周辺にも宿はありますが, 超高いので)僕はSt. George周辺にある宿から運転してきました。Zionの入口までは1時間ほどなのでそう遠くありません。問題はZionに入ってからでした！！
Zionには道が2本しかありません
- 東西に走る州道9号 (園の東西それぞれに入場料徴収窓口あり)は自家用車で自由にドライブ
- 自家用車では入れない南北の道 (下図のTemple of Sinawavaに至る)は、シャトルバスで自由に乗降。
シャトルバス
Sinawavaってなんだ・・品川にしか脳内変換されないんですけど
西口にはふもとの町が広がっていて、そこからバスを使って園内に入ることもできますが、町人の商魂たくましく、駐車マスひとつに$35～50などの表示を多数みかけました。。なんとか自家用車のまま渋滞を抜け、園内に入ることができました。
大自然をバックに, 渋滞・・。平日なんですけど。
駐車場がみつからない
ビジターセンターやふもとにある駐車場に車をとめて、そこからシャトルバスに乗って自家用車ではいけないところに入るというのがセオリーなのですが・・・ビジターセンターに空きスペースがみつからないっ！ない、ない、ない！！
マスを見つけることができない車がうろうろうろ・・・・
とめるところがない、はトイレに行けないということと同義です。
たまたま15分だけとめられる駐車マスにとめることができ、トイレは使えたのですが、全く解決策にはならず・・・仕方なく、先に自家用車で運転できるところを先にいくことにしました。
道中どこにも駐車スペースはなく、そのまま東側の入口に到達。東口には町はなくとも園内に入ろうとする車の渋滞が発生していてそこはそこで苦労。（Google Mapsが渋滞を意味する黄色を表していますよね）
東口～西口をいったりきたりして、ようやく駐車スペースを、奇跡的にビジターセンター内で確保！！シャトルバスに乗れたのはもうお昼前になっていました。
シャトルバスからの景色、さらには降りた後の散策で撮った写真がこちら。いやー、これは来てよかった◎
面状に滴る水がとてもきれいでみとれてしまいます。長袖長ズボンを着用しましょう（フラグ）
登山するためには宝くじの当選が必要
また、シャトルバスの先、Angels Landingという場所への登山に挑戦する人は、登山を行うための権利を宝くじ(Lottery、抽選)で当てる必要があり、その宝くじを買うために$6, 当選者は別途$3 (合計$9)を支払わないといけません(2023年秋現在)。僕は落選しました。たとえ落選してもZionの景色の綺麗さは十分に味わえました。
登山できなくとも散策路での散歩やサイクリングを楽しむことができます。よく山肌を観察していると落石が多いことがよくわかりました。不動に見える山も少しずつ形をかえているのだなあと実感。
山肌が剥げている部分と足元にある大きな岩が多分同じ・・・
そして大問題発生・・・羽虫かトコジラミか
5-6月ごろにZionを訪問すると、大きな「リスク」があることは全く知りませんでした。いやー。無知は怖い。それは・・
虫刺され。
日本で虫刺されといえば蚊が一番多いと思います。アブやらハチやら刺すやつらを数えると数えきれないですが・・・このあたりではGnats / Midges / No-see-ums と呼ばれる見えない小さな羽虫がいるそうで。このページはユタ州東部の公園について書いていますが。。
1泊18,000円の"安宿"が悪いか, 国立公園内で僕自身の防御が甘かったかは結局わからないのですが・・・おなじところに3連泊した僕は長袖長ズボンを着て寝ていたにもかかわらず、カバーできていなかった顔・手・足だけで30か所以上やられました。。
最近話題のトコジラミだったのでしょうか・・・たしかに1匹写真に写してホテルのフロントへ深夜2時に抗議しに行ったんですけど・・（なお英語ではあらゆる虫を総称してbed bugsで通じます）
公園のシャトルバス内ですでにかゆかったところもあれば、間違いなくホテルで寝ているときにかまれただろという箇所もあり、かゆみ止めなど持ち合わせていなかった僕はもよりの薬局まで片道20kmの道のりを運転せざるを得ませんでした。
虫刺され対策
虫刺され＝アレルギー反応なので、花粉症の時に処方してもらったアレグラを目的違いで服用しつつ、現地調達のかゆみ止めBenadrylを塗りたくる生活。この先14日に渡って続くかゆみとの戦い。帰国後に行った皮膚科でアレグラは大正解・好判断でしたと言われ、さらには強めのステロイドを処方してもらいました。帰国後にまた別の海外出張も控えていましたがその国へ向かう機内でもかゆみは続き・・・半年たったいまも足の虫刺され痕が治らず、”Zion(もしくは安宿)の後遺症”が続くことになりました。
18,000円/泊の宿・・・。日本の2倍以上の価格なのに クオリティは激しょぼです。Zionに限らず、ユタ州の大自然を楽しみにいかれる際は
長袖＋虫刺され対策を十分に！！
空調の設定温度
「羽虫 (Gnats) を抑えるためには空調62°F (16°C)以下にすればよい」というネットの記述を見つけました。
その安宿は62°F に設定されていました。
ふつうは68-70°F の設定をするが多いのですが、62°F!? 寒っ。ありえん。と思って何の疑いもなく温度を72°F (22°C)くらいまで設定を上げてしまったのが運のツキ。
1泊目にはゼロだった虫刺され。国立公園内＋ホテル2泊目に20か所をやられ (フロントの人にも苦情を午前2時にいいにいきました笑)、3泊目に追加10か所以上・・・たまらん。顔とかもわりと腫れていたので、かなり他人の視線が痛い感じになってしまいました。
楽しかったドライブ旅はここで終わってしまった。あとは惰性でこなすドライブへ。ラスベガスは華麗に通過。早く目的地のカリフォルニアに着きたい！
記事を読んで楽しいと思ってくださった方, よろしければぜひ, 読者になってください！
^^ 北： Capitol Reef National Park / ライオンキングの舞台はここだ
vv 南：赤い渓谷・黄色い砂漠とトイレ問題
アメリカ西部横断記 Jun'23 もくじ
