英語に敬語はあるか?
教科書ではなかなか教えてくれないこの問いの答え。質問を変えてみましょう。
敬意を表したい対象(人)はいますか?
例えば, 大統領とか, 自組織のトップとか, 二刀流の挑戦を続けるオータニさんとか。
敬意を表さなくても心が通じ合っている人はいますか?
例えば, 家族や近しい友人, いつも一緒に仕事をする同僚とか。
敬意を表したい対象・敬意を表さなくていい対象。それぞれに違う表現を使ってみたくなるのが人間の心理というものではありませんか・・?
ということで, 英語には当然, 敬語があります。日本語のように尊敬語, 謙譲語, 丁寧語とわかれているわけではありませんが, とにかく英語には敬語があります・・・ということを4つの記事にしました。
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さて。英語を使っている・学んでいる方で 英語をさらに向上させたい方向けに「英語の敬語」がどんなものであるかを感覚的に語っていきたいと思います。本文は何か特定の本を参照しているわけではないことにご留意いただければ幸いです。経験則に従って次の順番で解説いたします。
次のものは僕の経験がまだ少ないため, 今回は除外させてください。
・英文文書作成 (顧客向けレターや英文契約書, 科学の論文)
1 文化が違う
・英語を使う相手はどこの国の人なのか? 英語は世界共通語・・
・ファーストネームで上司を呼ぶ?
・名前にまつわる経験談
・メールアドレスと名前
2. メールのかきかた
・やっぱりメールは丁寧が一番?それともシンプルがいい?
・「いつもお世話になっております」「よろしくお願いいたします」
・件名の【 】
・本文:弱みを見せるな, 強がれ:年に何回も会えない, 見えない同僚とのコミュニケーション
・誤字脱字, 文法, 句読点の使い方には気をつけてください
・時差配慮と仕事を片付ける順番
3. 文章中の敬語, 小手先テクニック
・幼稚な文章から脱却し, 大人な文章を書くために
・教科書で習った「受動態」が ようやくここにきて活きる
例: 駅でみかけた幼稚な掲示をかっこよく書き換えてみましょう
・漢字は無い 代わりにあるのは省略形
4. 会話中の敬語, 小手先テクニック
・教科書で習った「受動態」がここでも活きる - 大人は3人称で話すべきだ
・あいづち: そだね、いいね、なんて?
・あいさつ / 会話・電話の始まりと締め方
5. そして敬語はフレンドリーに戻る
アメリカで見つけた「ビジネス文章の書き方」みたいな本 "Business Writing for Dummies" を読んで, 衝撃を覚えました。
直接の翻訳をするわけではないですが, この本の主張は次の通り
・過去分詞だ、受動態だ、丁寧さを求める文章を書き過ぎた挙句, 意思が伝わらない文章が町にあふれている
・これではスピードを求める時代にはそぐわない
・直球を投げたほうがいいのは明らかである
番外: 英語で「静かに!」と注意する
番外ではありますが, こちらも「敬語」の部類に入ります!
一人称の"I" はできるだけ使わないでください。
ほんと, 気持ち悪いのでよろしくお願いします。次の記事がいい例です。
ニュアンスによる気持ち悪さがたくさんの人に共感されないと
結局は何も変わらないんですけどね・・・。