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19-5 「沈黙は美」と「沈黙は悪」のはざま。外資一社員の視点

更新: 9/21/2019

 

外資一社員の視点シリーズ・目次

やりたいことをやらせる, これが成長に一番つながる

螺旋に入り込んだと感じたら, 努力して抜け出す!!

秀逸な議論: 実世界と教育の乖離

2019年のゴールデンウィーク中に秀逸な議論があったので 共有します。

高校の先生のご自宅で あらゆる世代の卒業生が集まり 徹夜で議論しました。 

実世界と受験目的を中心とした教育現場の乖離について。

この歳にもなって 議論のために徹夜? 自分でも何してるんやwwと思いながら。朝の6時までぶっ通しでした。みんなよく起きてたな。

 

高校の先生が共有した事象

日本で賞賛を浴びた高校生たちが 海外へ1週間招待されたが, アジアから優秀な高校生が多数集まる現地で全く議論についていけず, 引率の先生は危機感だけを日本に持ち帰った。

これからの教育は今のままでいいのかと職員室で上長に問うたところ「良い」となった。その判断もわかるのだが, はてさてどうしたものか。 

 

僕が「外資企業から見える風景」として共有した事象

言わなきゃ負ける 後手なら負ける 
日本の「低成長」で日本人社員はのっけから不利 

インド人・中国人・シンガポール人・タイ人などと共通の土俵で勝負をしなければいけない僕たち日本人は 動き・発言の速さと積極性を圧倒的に高めなければ すぐに埋もれ流される  

外資系日本企業からの転職後1年で考え方が大きく様変わりした

  

本質は2つの事象とも同じです。

そして, 本質は英語力の有無では無い。

 

これら事象の本質 

・議論慣れしているか

・質問の質が高いか

・考えるスピードが早いか

 

そういったものが身についていて なおかつ 英語力があれば上等です。英語力だけがあっても仕方がありません。

確かに, 僕は高校生時代 受験勉強一辺倒でした。今から当時を振り返ると, 確かに議論なんてしたことがありませんでした。試験には出ないので, 学校のカリキュラムの中には当然ありませんでした。

 いつの頃からか, 僕は発言すべきとき, ここぞというときだけ うるさい人になりました。大学のサークルで物事を決めなければいけないときも 僕は黙っていることが多かったような気がします。決定事項だけ守ればいい議論は別にうるさくなる必要もありません。

 半外資系な日本企業へ僕は6年ほど勤めましたが, 日本企業において若手のうるささは評価に悪影響。たとえ外資系の血を引いていた企業とはいえ,
日本組織において沈黙は美・余計な口出しや失敗は減点方式であります。
(組織にもそれぞれ風があるでしょうから うまく見極めてください)

 それに対して 外国がコントロールする

アメリカ系外資系会社において沈黙は悪・発言は加点方式であります。(しかし, アジア人が多く集まれば, うるさすぎなのは逆に悪になりえます)

カットインしてなんぼ。

何か言うてなんぼ。

しょうもないことでも 何か言わないと足元をすくわれ すぐに埋もれ流されます。

 

外資系企業の中での日本の立ち位置

2000年ごろとは大きく事情が変わり 日本はアジアの中でさほど重要ではなくなりました。

平成時代。

日本の経済成長は平らに成りました。

人口は平らから減少に転じました。

「日本」が描かれるアメリカのTVドラマも減りました。

そして, 日本の中で外資系企業の存在意義が変わりました。

 

インドや中国に比べると, 日本・韓国といった成熟市場は成長率が低いです。

      ↓

そこに注入する資本があるのであれば, 成長率が高い国や 高成長が見込める技術・分野に投資した方がリターンが大きく, 株主に良い顔ができます。

      ↓

成長が見込めなければ 資本を簡単に抜きます

 

成長が見込めなければ資本を抜きたい, 例えば・・・ 

 B2Cの業界をみてもこの通り, 簡単に例が見つかります。

ウイダーinゼリーからウイダーが消えたり

ナビスコのポテトチップスが, 一向に慣れることのできないものに変わっていたり

・モービルのガソリンスタンドが色合いの不安定な国内ブランドになったり

成長を見込むために, 抜本的に何かを変える例としては・・・

ケロッグが味の素を通して販売していたものが, 60年経ってルートを変えることになる(2019年9月 追記)

 

日本企業が払う 外国ブランドに対する高いライセンス料に嫌気がさし

日本企業や政府が外資を追い出したのか, はたまた, 日本にうまみがなくなり 外国企業がさっさと出口戦略をとってしまった(日本の社員が必要性を十分に伝えられなかった)のか。

理由はともあれ 外資が周りから消え始めているのは確かだといえます。

 

検索してみよう: Exit Japan Market と。 

いますぐ検索エンジンに Exit Japan Market  と打ち込んでみてください。

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ニュース記事など, 日本から出ていった企業たちが並びます。

 

2つのキャラクターを使い分けよ

70-90年代の, 外国に対する羨望感が高まり, 海外の新しいものをどんどん吸収していく時代背景ではもはやありません。

同じように受験勉強をし, 良い大学を出ていれば安泰, という時代は残念ながらいつまでも続くことはありません。

 

英語を勉強して何になるの

そんな言葉が聞こえてきた、10数年前の中高の教室。今も同じ問いが学生から投げかけられていることでしょう。環境によっては別に英語など不要です。かといって, サラリーマンに関していえば 英語力が損に働くことはありません。転職のしやすさ(〜給料の変化) も 英語力の有無で大きく変わることでしょう。 

しかしそんな英語も二の次三の次。何らかの仕事をするのであれば, 英語を学びたい人も, そうでない人も 議論力を身につけることが不可欠です。

沈黙は美 と 沈黙は悪 のはざまで

2つのキャラクターを使いわけながら。

 英語話者の外国人が登場人物として ひとりでも出てくるならば そのときの言語を英語に変え 状況に応じてキャラクターを変えればいい話。「沈黙は悪」のケースに出くわしたとき もし英語で議論するのであれば・・・ 

・持論を, 根拠とともに根気よく伝えること。

伝え負けないこと。相手の言葉を遮り, 言葉を被せること。

・否定すべきは強烈に, しかし敬意を持って丁寧に否定すること。

・ひとつひとつの動きにおいて, 積極的なアジア人に引けを取らないこと。

日本人が過去何をしてきたのか, 歴史を知り, それを繰り返さないこと。相手の文化をリスペクトすること (対アジアだと相手には相手の学んできた歴史があります)。

 

成熟社会と伸び盛り社会では若者の雰囲気が全く異なります。叩かれても喋り続け 存在感を出しまくります(インド人)

 インド人の真似をすることはこれっぽっちもできませんが・・・

「こんなに話す日本人がいたのね, 初めて見た」

薄っぺらいがちょっと嬉しい, こんな感想が周りから聞ければ その議論内での発言量は十分かなと思います。笑 あとは日本人らしく「質」でなんとかしなけりゃいけませんかね!!

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「積極性なら誰にも負けない」

猛烈な勢いで珍味を食すペットのヤギさん。その姿に圧倒されてしまいました

「誰にも譲らぬ、いい人など演じてはいられない」

必要な姿勢は まさにこれだ! !

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