列車の名前 (ネーミング) について今日は少し考えてみましょう。
まずは新幹線から。
のぞみ(目に見えない)
ひかり・あさひ・かがやき(光)
こだま・やまびこ(音)
はやて(風)
つばめ・とき・はやぶさ・はくたか・つばさ(鳥)
さくら・みずほ・こまち(植物)
あさま・なすの・あおば・たにがわ・つるぎ(地名)
上記のように序列が決まっているような気がしますが, ここで問題提起をひとつ。
光 (c = 3.0 x 108 m/s) と希望 (v = ?) はどっちが早いのだろうか?
例えば希望を「人事にインターネットで伝える」場合と「上司に口頭で伝える」場合を考えよう。
・希望をツイートとしてインターネットに乗せて通信する場合,
最高速度は光速と同じでしょうが, サーバとかPC内, 人事の人の閲覧スピードの遅さを鑑みると, 常々c = 3.0 x 108 m/s で動いている光の方が圧倒的に早い。
・希望を上司に口頭で伝える場合,
「音速」+ 「上司の脳内における処理スピード」があるので「処理スピード」の分だけ遅くなるでしょう。
・希望を自己の心の中に秘めている場合,
誰にも伝わらないので v = 0 です。もやもやっとするだけ。
「好きなら好きと伝える」
「辞めたいなら辞めたいと伝える」
これ重要。
以上から, 序列としては次のようにまとまるのではないでしょうか。
光 > 希望をインターネットで伝える > 音 > 希望を口頭で伝える >> 希望を秘めたままにする
よって, 速度を考えた場合, 伝達過程で処理スピードに必ずロスが発生するので
光系列 > のぞみ > 音系列 > 風 > 鳥 > その他自然 > 地名
が妥当なClassification (階級わけ) であるべきです。(もはやどうでもよい議論)
ここで新幹線以外の代表的な特急名をあげてみましょう。 観光特急は除いています。
北: おおぞら・白鳥・北斗・オホーツク・カムイ・宗谷
東: つがる・いなほ・しらゆき・しおさい・わかしお・さざなみ・ひたち・ときわ・あかぎ・草津・あずさ・かいじ・踊り子
東海: ふじかわ・しなの・南紀・しらさぎ・伊那路
西: 雷鳥・くろしお・こうのとり・はるか・まつかぜ・やくも・瀬戸・出雲・おき・いなば・はくと・ダイナスター・能登かがり火
四国: 南風・しおかぜ・いしづち・剣山・宇和海・うずしお・しまんと・あしずり
九州: かもめ・ソニック・みどり・ゆふ・有明・にちりん・きりしま
これらを次の分類に分けると
目に見えない: カムイ (アイヌ語で「神」)
光: 該当なし
音(波): ソニック
風: 南風・しおかぜ
鳥: 白鳥・しらさぎ・雷鳥・こうのとり・かもめ
植物: いなほ・みどり
海: しおさい・わかしお・さざなみ・くろしお・うずしお
その他自然: おおぞら・しらゆき
地名: 北斗・オホーツク・宗谷・つがる・ひたち・ときわ・あかぎ・草津・あずさ・かいじ・ふじかわ・しなの・南紀・伊那路・瀬戸・出雲・おき・いなば・いしづち・剣山・宇和海・しまんと・あしずり・ゆふ・有明・にちりん・きりしま
ご当地名物: 踊り子・ダイナスター・能登かがり火
ほか:
(神話) まつかぜ・やくも・はくと
(分類が難しい) はるか
なるほど, 新幹線が通っていない北海道・四国・九州の列車名が上位に並びました。
分析してみると意外におもしろいものですね。
カムイについて
カムイと言われてもあまり分かりませんが, アイヌ語で「神」の意味らしいです。
とすると下記の日本語訳はどうだろう?
「*番線に特急「スーパー神 12号」がまいります。停車駅は・・・」
アイヌ語だからよくわからないけれど, アイヌ語話者からすると違和感ありありなのではないだろうか。スーパー神って神を超越する存在だぞ?? いいのかおい 笑
はるかについて
よくわからないのが「はるか」
これを辞書で調べると
「遥か・形動/副」
1距離・時間の非常に隔たっているさま
2程度の差がはなはだしいさま
3心理的に遠く隔たっているさま
4気持ちが進まないさま
なんで「はるか」はそもそも女性名に使われるのだろう? 一部男性名にも使われるみたいだけど。
a音で終わると女性っぽくなるのはわかる。音が春っぽいから定着したのからだろうか。「気持ちが進まないさま」って意味があるのね, しらなかった。
距離・時間が隔たっていたらなんだか寂しくもあり, 希望もありってとこかな。
だからこそ空港特急の名にぴったり, ってわけか なるほど。
以上が僕なりの分析でしたがいかがでしょうか?
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