更新: 9/22/2019
チャージ。
電子マネーにお金を入れるときに 日本の都会でよく使われる単語「チャージ」
脱現金化に向け, 国が積極的に動き始めました(ようやく)
Suicaが登場してから20年, この単語を使う頻度がより増えるのでしょう。
JR東日本@浜松町駅
チャージの英訳はChargeか??
電子マネーで昼ごはんを会計すると時間がかかるのですよ。「電子マネーで1,000円」とか言っている人をみるとイライラしてしゃあないのです。1,000円札渡せや笑 とか思ってしまいます。
1円単位が出てくる場面では電子マネー大賛成です。僕も2007年ごろからEdyを積極的に使っています(マイルを貯めてタダ同然で海外に行くためだ)
けれど現金会計もある程度残ってほしいなあとも思います。お釣りでもらえる500円玉は割と貯金もできて嬉しいですし。
QR決済が最近増えてきましたが, なんか中国的にデータ管理されそうで🤔 気分的には乗り気ではありません。
結局クレジットカードに課金されるという点では大阪のPiTaPaは先見の明があったと言えます。デファクトスタンダードが取れなかった点ではビジネス的には失敗なのかもしれません。
さてさて 「チャージ」
お金をプリペイドカードへ「入金」することとして定着してしまったこの用語。
残念ながら和製英語だと思われます。
僕の通っていた大学の生協では「加金(かきん)」といっていましたが, 最近みると「チャージ」という用語に置き換わっていました。
地方都市の公共交通機関では独自のプリペイドカードが導入されていることが多いですが, 表現は様々です。SuicaやICOCA等全国共通ICの経済圏ではなさそうなところでは独自の表現が使われることが多いようです。
奈良・高松・熊本「チャージ」
岡山「チャージ(積み増し・入金)」
松山・高知「チャージ(入金)」
広島「チャージ(金額の積み増し)」
長崎・鹿児島「積み増し」
金沢「入金(積み増し)」
・・・・・
福井「現金支払いのみ」
正しい日本語は「積み増し」「入金」ということになりましょう。
「1万円加金で」とコンビニで申し出てみると, 「チャージですね」と言い返されるのでこれまたイライラします笑 別の機会に「積み増し」を依頼してみようかしら。理解してくれるかな笑。チャージは広く使われるようになってしまった和製英語だと思って間違いないでしょう。
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和製英語に気をつけよ
Chargeには「課金」の意味がありますが,
「入金」の意味はありません。
例
Charge to my credit card 僕のクレジットカードに課金する
Charge to your account きみの口座に課金する
他の国ではどう言っている?
他の国の交通カードはどのように入金を表現しているのか調べてみました。
Refill, Reload, Load, Add value/credit, Top-up
英語を使いそうな代表的な都市を当たってみました。例をつらつらと挙げてみましょう。ウェブサイトのリンクもかき集めてみました。
ニューヨーク: Refill, Add value
サンフランシスコ: Add value
ロサンゼルス: Load
バンクーバー: Load
Load, Tap, Ride とシンプルにご案内。
オーストラリア・アデレード: Add value
ロンドン: Top up, Add credit
シンガポール:Top-up
タイ・バンコク: Top-up
(バンコクでは割と英語が通じて感動する)
上海: 公式サイトは中国語のみでした (Wikipediaでは "reload")
東京都交通局: Recharge
@都営, 大門駅
「チャージ」の英訳を Recharge としたのはグッド!
タッチ・・も和製英語か?
ちなみにSuicaを改札機にタッチ!の「タッチ」も和製英語で 自然な英語では Tap といいます。
上記のバンクーバーでは"Load, Tap, Ride"
ニューヨーク: "Tap and Go"
(ニューヨークで2019年5月より 順次導入される交通系決済システムOMNYのウェブサイトより)
使うなら, 英語を正しく使ってください・・。何遍もこのブログで強調していますが, 首都圏の交通各社は東京圏4000万人の英語教育を担っています。英語が苦手だとか言われる日本人・・・・
日本の都会人が考えた語句が田舎部へどんどんと広まってしまうのは上記の例をみればわかります。「和製英語」がさらにことをややこしくしているように思えてなりません。
「チャージ」もまたひとつガラパゴス!というお話でした。
改めて, 都営地下鉄に拍手だ!!