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雑感: そもそも案内放送がなぜ必要なのか (2/3)

さてさて, 車内放送について疑問点がふたつ。

 
あ「そもそも車内放送が必要なのか」
い「必要なら  内容は適切か・数や頻度は多すぎないか」
 
まずは「あ」について, 僕はあった方がいいと思っています。
間違えて乗る, 間違えて降りるような場合は人々の時間ロスにつながり, 不幸でしかない。という結論に至った思考過程をちょっとだけ。
 
放送が必要
⇒ why? ⇒ 不幸を避けるため
⇒ 放送や注意喚起が無いことによる不幸とは何か?
 
 
この場合の不幸とはおおよそ, 影響が小さいものから順にこんな感じでしょうか。
 
A・人々の時間ロス(経済的損失)
B・規則を守らない人が増加
 → 無秩序化 / 治安の悪化 / サービス・乗車体験 (customer experience) の低下
 → 逐次的に発生する鉄道会社の収益減
C・人身事故 / より大規模の時間・経済的損失
 
それぞれのロスを計算すると:
 
A 日本全国で案内を全て無くしたとして,
仮に0.1%の人が乗り降り間違えると・・・乗車人数が2000万人/日だった場合, 1回の乗降ミスで15分はロスするだろうから※
 
2000万 x 0.1% x 0.25 (h) = 5,000 h
のべ 5,000時間がムダになってしまいます。
 
(※本来は統計から引っ張ってくるべきです。仮想ですみません)
→計算の意味は別として, 放送一つで人々の数千時間の時間を救えるのなら, 乗降間違いが発生しない程度の放送は必要
 
B 治安の低下については70−80年代のニューヨークが良い例です。駅や車両に落書きが溢れ, 犯罪の温床と化した無秩序空間。それがどんなものであったかは私自身体感していないのでなんとも言えませんが, 90年代の映画 Home Alone 2 では「地下鉄に連れて行ってやる」なんていうセリフが聞かれ, 治安が悪い場所の代名詞となっています。
 
日本はすでに高い治安レベルが維持できていますので, ニューヨークではよくある表示・案内であっても東京では必要ないものがあります(assaulting signとか)。

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<駅員等弊社社員に暴力をふるった者は最大懲役7年の刑に処される>
 
逆に, 日本で必要になるのはこれら2種類でしょうか。
 
携帯電話の通話(携帯通話を迷惑と考える傾向にあるため)
 →「迷惑と考える人が多い」だけであって, 「治安が悪化する」ほどの影響はありません。
チカンアカン(これは注意喚起が必要。放っておくと無秩序さが増大)
 
 
「携帯電話で話せない」ことは時間ロスにつながりますので, もし携帯通話OK車両があれば, 率先して乗る人もいると思います。(僕なら乗ります)
 
→お金や時間の単位でこの社会的な損失を表すのは難しいですが, 乗客の良心を求めることも必要。
 
C 人命ですからお金に変えられません。事故にあった方以外にも「何万人に影響した」と報道がよくなされます。N万人 x 平均30分 の時間損失が発生するでしょうから, かりにN = 5の場合はのべ 25,000時間の損失になります。Aよりも格段に影響力が大きいことがわかりますが・・・・
 
お金や時間で表すのは不適切といわざるを得ません。
→「乗客の命・安全を守るため」の最小限の案内は必要
 
まとめると,
Aで必要なもの: 次駅案内 (乗換案内, 到着時の案内はあってもなくてもよい)
Bで必要なもの: チカン対策・優先座席のルール(携帯の通話)
Cで必要なもの: 通過電車・列車の進入に注意
 
なるほど, 一部不要は不要ですが, だいたいは必要に分類されることがわかりました。
次回は表現の仕方を工夫することが必要? についてです。
 
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