テキサスの有料道路にも料金所はありません!!
現金など持っていても仕方ないです!!!!!
有料道路の方式(再掲)
「アメリカの有料道路には料金所がない場所が大変多い」という話で有料道路の課金方式に4パターンあります。
1 料金所式 (通行券なしで料金所で現金を渡す, 日本にもある)
2 ナンバープレート撮影式
3 会員制受信機 & ナンバープレート式・複数人乗車専用有料道路 (HOT)
4 通行券式(日本の高速道路と同様)
アメリカ各地で複数の方式が入り混じり 有料区間などの追加が激しいため
もっとも更新が早いと思われるWikipedia の記事をベースに解説をいたします。
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テキサス: Texas
中南部のどでかい州, テキサス。広すぎるため有料道路の課金方式も様々です。広すぎる土地をふんだんに使った交差点なんかも魅力的なテキサス州・・・。
テキサス州 会員制端末の種類
上記, 方式3の
会員制端末が同一州内だけで3つもあります。
TxTag: 州都Austin オースティン近郊
TollTag: 北部Dallas / Fort Worth ダラス・フォートワース近郊
EZTag: 東部Houston ヒューストン近郊
基本的には現地住民向けのサービスですのでレンタカー利用者には関係はありませんが, 現地の標識を読む上では大事な知識となりますので紹介しておきます。どこどこの空港ではなんとかTagしか使えない, みたいな若干の差はあるようですが基本的には皆同じです。。福岡市内におけるSUGOCA・nimoca・はやかけん みたいなものです。
すなわち:
TOLL ROAD って書いてあれば
テキサスでは NO CASH があたりまえ!
全てが自動課金です。
方式3:会員制端末 (現地住民向け)
端末がない場合は
方式2:ナンバープレート撮影となりますが、方式3よりも3割〜5割増の値段を高速道路管理会社から請求されます。(そのうえレンタカーからナンバープレート撮影料を取られます)
情報は役所のウェブサイトから。しかし!
一番信用できる参考文献はお役所のウェブサイトなのですが, Austin, Houston, Dallas-Fort Worth それぞれの役所のウェブサイトについて, あいにく日本からのアクセスがブロックされています。
「レンタカー屋で聞く」をおすすめしたいところではありますが, 彼らとてセールスマン。何かを販売している以上, 情報は自社有利となりがちです。
どうしても旅行前・旅行後にこれらのウェブサイトが見たい!といった場合は現地到着後にご確認いただくか, 日本からVPNを使って、「日本にいながらアメリカからアクセスする」ようにすればよいです。中国へ旅行するときに必要になる VPNがこういう時にも役に立つみたい……
(Austin) txtag.org
(Dallas) ntta.org
*Houston のhctra.org は大した情報が載っていません。
レンタカーの有料道路走行可否
結論から述べると:
走行可能, ナンバープレート撮影式で, 高速代金は現地住民よりも高額。レンタカー屋からはナンバープレート撮影料金も取られ, クレジットカードによる支払いになるため, 実際のキャッシュアウトは2ヶ月程度遅れます。
次の画像はここから拾ってきました (日本からは要VPN)
https://www.txtag.org/en/mobile/info_faqs.shtml
Austin のPay by mail は料金通常料金よりも30%高く, さらに $1.15 の手数料が上乗せされます。
Dallas ではTollTag がない場合, 50%高い料金となるようです。
観光客からはカネを取る!!!そういった精神が明確にみえます。
https://www.ntta.org/Pages/mobile/billingAndPayment.html
(日本からは要VPN)
Houston 近郊の料金については特段記載がありませんでした…
役所からの情報は
料金所の様子:参考
クルマから見える課金(料金所)の様子はこちらの記事に書きました。
なんとかTagと呼ばれるしろもの。
前の記事で紹介した西海岸のカリフォルニア・シアトル・ソルトレーク・デンバーの端末たちとは異なります。
会員制端末のロゴ
瞬時に標識を判断しなければいけないので, 事前にロゴだけは覚えておいたほうがよいです。
Texas TxTag の画像検索結果 (検索エンジン: DuckDuckGo)
Texas TollTag の画像検索結果 (検索エンジン: DuckDuckGo)
Texas EZTag の画像検索結果 (検索エンジン: DuckDuckGo)
端末とは言えど, 薄っぺらいプラスチックの板のようなものです。電波でやりとりし, 高速走行時でも認識します。
雑感
テキサス州内の類似システム, 場所が違えば名前が違うというのは日本のそれと同じです。例えば ICOCA SUGOCA Kitaca Suica.... のようなものです。
州が違えば人のニーズも違います。
西海岸の「ツマミを合わせて設定を変える」文化はテキサスにはありません。日本でいえばニーズの差によってできてしまった PiTaPa と Pasmo の違いのようなものです。
広いしー 車線もいっぱいあるから
乗車人数に応じためんどくさいサービスはいらん!!
みたいな考え方なんでしょうか。
…車線が一方向に10あっても激混みするのがテキサス…
こんな薄いプラスチックの板をフロントガラスにはるだけで超高速通信ができるとは・・・!元々はボタン電池式だったが, 電池をなくした新しいモデルを2006年ごろから導入しているらしいです。
テキサスのこの方式は 周辺各州へ相互利用が広がっているようでカンザス州/オクラホマ州も似たようなシステムが使えるようですが, これらの州への日本人観光客数は少ないと思われるため紹介を省略いたします。
わざわざ減速してETCレーンに並んでいる我々はいったい・・??
より新しいはずのスマートETCは一旦停止が必要???
近代化の波から取り残されつつあるのが日本である, ということを自覚しなければいけません・・
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