第3段階としてはFriendship, Family, Sexual Intimacy が入ります。家族を愛したいし, 家族から愛されたい, 友人を持ちたい, 職場/社会に属したいといった欲求がそれです。
「愛と所属の欲求」を満たすためには対人関係スキルが大変重要となりますが, 残念ながら学校の教科書で習うことはありません!そこに英語が重なると・・・
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ステップ3 - 愛と所属の欲求
「無条件に友人をつくれる」段階は "時間が無尽蔵にある" 学生時代までが限界で, それ以上になってくると時間的な制約から, 条件付き友人が増えてくるような気がします。あいつと一緒の時間を過ごすとなんだかためになるわあ, と思わせるくらいの魅力が備わっていないといけない気がします。お互いに貴重な資産である「時間」を消費するのだから, 致し方ありません。
ステップ3: 人を愛すること
「人を愛する」・・?
家族を作り, 子孫繁栄のためには大切なことです。気持ちの硬さ・寒さをビジネスで表すことはあまりいいとは思えません。人を愛することができると, ゴツゴツしている角が取れて丸さがあらわれてきます。その手法については僕は詳しいわけではありませんので, 書くことができません。コア知識を与えてくれる本に譲ることにします。
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/03/25
- メディア: 単行本
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原作は1956年の本です。「60年以上に渡って変わることがない」ため読み継がれてきたのでしょう。英語で読んで勉強してみたい方はこちらをどうぞ。
ステップ3の英語: 他人を敬う姿勢
対人関係能力を重要視するステップですので, 「他人を敬う姿勢」が必要になります。すなわち「英語で敬語」がこの段階で必要です。教科書にはあまり載っていません。 相手が紙である大学受験で, 「他人を敬う姿勢」を問われた覚えは一度もありません。したがって, 中学・高校の教科書上ではほとんど習わないですし, これをマスターしたいのであれば, 英語を使った生活をする上であらゆる失敗をしながら, 誰かに教えてもらう必要が出てきます。「今の表現は相手に失礼だよ」「気をつけたほうがいいよ」と。
僕は転職して2年弱になりましたが, 英語に関しては僕が先輩なことも。転職先の若手に対してはやさしく指導しているつもりですし, 逆に上下から指摘を受けることもあります。下の世代からも指摘を受けられるというのは, とてもありがたい環境です。
英語で敬語を扱う本
2時間ほど本屋の英語コーナーをうろうろした結果, 英語で敬語を扱う本はごく少数ながら存在することがわかりました。本屋の英語参考書コーナーには数百冊が並んでいることと思いますが, そのうちのたった5冊ほどが敬語を扱っています。パーセンテージに表すことすらできませんし, 平積みにされることはほとんどありません。僕がおすすめできるほど冊数がないのでこの場での紹介は控えておきます。本屋へ行かれた際, タイトルに「英語」「敬語」を含む本を立ち読みしてみてください。
どういった著者が書いた本が良いのか? といえば, 間違いなく「外資系企業に勤めていました」といった方の本がいいのではないかと思いました。英語で敬意を表しなければいけないケースはB2B (企業間取引) の世界のみならず, これからの時代もっと増えてくると思います。
・店員さん・駅員さん・車掌さん
・ホテルマン
外国人観光客・外国出身の日本人は増加の一途をたどっています。B2C (企業対一般顧客) の領域においても英語が必要とされるようになりました。B2Cの領域においては接客回数が多いため対人関係スキルが重要ですが, 取引金額が小さいためミスは許されます。金額の大きいB2Bにおいては対人関係でのミスは命取りです。国vs国の外交の場に関してもおそらく同じことがいえるでしょう。だからこそB2Bで活躍している, 外資系企業に勤められている(いた) 方が書いたものが特に有効です。
英語を使ったB2B職に就きたいと思う若い方がいらっしゃいましたら, ぜひB2Cの英語接客バイトでミスをたくさん重ねるのがいちばんの近道だと思います。
英語で敬語を扱う本はいくつもありませんが, そのほとんどが表現集のようなものになっていました(立ち読みにて確認)。これ, と思われた一冊を極めるのがいいのでは? と思いますが, 著者がイギリス英語の人か, アメリカ英語の人かも合わせて確認していただければと思います。イギリス英語の方が長々とした表現を好む傾向があります。イギリス英語の表現集を覚えてアメリカ英語の発音で話すとなんだか一貫性に欠く英語話者ができあがります。貴方が目指す英語話者はどちらか, によって使う敬語を選んでいただければ幸いです。
接客の自動化ができるから英語の勉強は不要?
さて, B2Cにおいて働き方改革と称し, 接客を自動化するのは大いに構いませんが, 英語の敬語がわからない人が英語接客を自動化すると, ひどいことになります。事実, JR東日本の駅構内や京急に乗っていても2019年の夏頃からでしょうか・・・さらに違和感を感じるようになりました。
意味不明な英語が機械の自動音声や看板 (デジタルサイネージ) によって拡散され, これまでよりも酷い駅内放送や周知が展開されるようにもなりました(ということにも気づけないのがとても寒いです)。さむーい。
敬語の大切さを滔々と語りました。習得が非常に難しい分野であることは事実ですが, その必要性が増している以上, 習得を諦めないでいただければと思います。教科書に載る日は来るのでしょうか・・・。さあっ。
次はステップ4: Esteem, 尊厳欲求です。言葉で書いたらなんだそれ, という感じですがとても大切な観点です!お楽しみに。
ここまで読んで, おもしろい!と思っていただいた方, ぜひ読者になってください!
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