Houstonから西といえばAustin (オースティン)やSan Antonio(サンアントニオ)といった町があります。前者はテキサス州の州都でSXSW(サウスバイサウスウエスト)という毎年3月のイベントが有名。後者はNBAのSpursの本拠地とあって全米7番目&ヒューストンに次いでテキサス州2番目の都市・・世界遺産ファンであれば見過ごすことはできない都市です。
とはいえ先を急がねばならない僕。数日後にはカリフォルニアにたどり着いていないといけない。ということでSan Antonioは素通り・・。ホテルで未清掃に近い部屋をあてがわれたこと以外, 特に書くことはありません。何もいわずじっと耐えろアジア人。ただし, 言うべきことは言わねばならぬ。「髪染め(?)の染料で洗面台を汚したのは俺ではない!」フロント担当の言質を取り, other than that it was a 5-starだと言い残して去りました。
5-starなわけねーだろ、リップサービスなどいくらでもくれてやる、立つ鳥跡を濁さず。こんな雑なホテルでも円安な今, 2万円弱します。。
・・・ということでサンアントニオは僕の中で星の数が下がったので記事にはしないです。もっと西にあるBig Bend National Parkをとりあげます!
国立公園、コッチ。
ここはBig Bend National Parkという国立公園です。最寄りの町Marathonから約80マイル(1時間少々)。最寄りの町のホテルは高かった (1泊3万円!!) ので, ふたつめの町Fort Stockton(それでも1泊1万5000円・・・)から140マイル(約3時間)の距離です。
国立公園、コッチ。
みたいな看板が出ているので, こちらの宿が最寄りといってもいいです・・・
実際は車で片道3時間。茶色地の看板なので誰かが適当に置いた看板ではなく, 道路管理者が置いた正式なInterstateの標識です。下記は一般国道。真ん中の点線が(見にくいですが)黄色なので片側110−120 km/hでぶっ飛ばしつつ, これは対面通行です。アメリカでは必ず黄色の右側を走ってください。ルールは至ってシンプルです。
国立公園に至るまで, Marathonという町があった以外は何もありませんでした。本当に何もないんです, この3時間のドライブ。このT字路には一応ガソリンスタンドがあるので「町」です!止まりたいかどうか, アジア人ひとりで入れるか・・・こういうところにいくのは僕には勇気がないです!
荒れた真っ平な土地。
農業もしていない。
油田があるわけでもない。
Ranch(大きな牧場)という文字が広大な私有地であることを示している以外は何もありません。
メキシコ、すぐそこ。
アメリカとメキシコの間にある国境, リオグランデ川 (Rio Grande)。
Build a wall and make them pay!! とか大声で叫んでいたおじさんがいましたが・・・
そこには壁はありませんでした。空には煌々と照る太陽。川の向こうはメキシコであります。
国境を見張っていて, 入国管理に関わる施設も公園内にありましたが・・・川岸には小舟。対岸にはメキシコの集落。メキシコの人が無人店で商品を並べて, ドルを稼いでいらっしゃいました。
"Arts and crafts for sale, if an item doesn't have a price tag it costs $10" という意味だろう英語が書かれています。。メキシコ側のことはわかりませんが・・集落に至るのにハードルが高かったりして。dollarsをアメリカでdlsと略すことはほとんどないですよーと教えてあげたい。笑
ドラゴンボールの戦闘の舞台はここなのでは
ドラゴンボールの戦闘の舞台といえば,
・何もない・草もあまり生えていない平らな土地
・ちょっと離れたところにガケっぽい山
・体が打ち付けられて壊れるためだけに存在するメサ
ラディッツあたりから始まり, 悟飯とピッコロの特訓, 悟空とベジータのライバル対決, 人造人間編からダーブラに至るまで舞台は一貫して同じような場所でした。
「場所を変えっぞ」
「近くに山・・いざとなったら身を隠せる場所か, 考えたなドクターゲロ」
みたいなセリフがありましたが一貫して同じような場所。そういう場所って本当に実在するんですね!!運転していて思い浮かぶのはドラゴンボールのことばかり。バビディの宇宙船とか埋まってそう。山かげにはクリリンとピッコロの石像があるんだろう。
地図中, ○で示した道を運転するとわかります。まっ平で何もなく, 周りを見渡すとゴツゴツした山やメサばかり。今にも気功波が飛んできそうな感じです。笑
国立公園内の大多数の道は45 mph制限でゆっくり。のんびりドライブを楽しんでください!
下記の場所は右の岩がアメリカ, 左の岩がメキシコ。眼前に広がるのがリオグランデ川。
200万年も前にメキシコはアメリカに対してBuild a wallしてたんですね!
トランプ氏!Wallありました!アメリカのtaxpayer dollarsは使わなくてすみそうですぞ!
ガソリンがなくなりそうでビクビク
国立公園に至るまで町が少ないということは, 当然ガソリンスタンドも少ないということ。Fort Stockton(国立公園コッチと書いた看板のあった町)で満タンに入れれば日帰り往復くらいできるだろ、と軽い気持ちでいました。
国立公園内にガソリンスタンドが1軒ありましたが・・・高いガソリンを買うのも気が進まず敬遠。(周りに何もないということは, 輸送費が高くついてガソリンが高い!)
行った道を帰るのは芸がないので, 帰りは別ルートを通ることにしました。
国立公園内でもある程度の距離を走ったので, 燃料残量は1/2ほどでした。Fuel Rangeで示される残りの運転可能距離は300 mi少々。上記の通りGoogleは150 mi以上180 mi 以下を示しています。
運転中はカーナビなし・助手なしのドライブなので, 標識にある距離・紙の地図上の距離表示・Fuel Rangeの表示だけが頼りです。
地図上ではフラットに見える経路ですが, 走ってみると山の中でした。途中の町の名 Alpineから少しは想像力を働かせればよかったと後悔しました。これからあの山を越える・・・のか!?
国立公園の敷地外に1軒あった他はAlpineまでの100 mi (161 km)は全くスタンドがありません・・・Alpineも燃料が高いことが想定された(高速道路上になく, 業者間競争がなければ燃料は高くなります)のでFort Stocktonまでの300 km弱をなんとかやり過ごすことが必要でした。制限75 mphの道(なので燃料の余裕がある人々は80 mph (128 km/h)くらいでぶっ飛ばします)を67−70 mphで走る羽目に。そのうち日が暮れ真っ暗になり・・・前後に車がいない・・みたいな状態になると, いろんな不安と闘わないといけないですね!!
アメリカでのドライブは, 暗闇になる前にホテルに着くこと!これ、鉄則!
最近は燃料代が高くなっており, 燃費向上のためか制限に達しない速度で走る人が多く見受けられました。
オービスもないし, 警察もあまりいないし。運転好きにはたまらない環境です!!!
行かれる方は、満タンではないにしても多少高くても国立公園内で入れておいたほうが安心ですよー。僕みたいにケチをしていると後でしっぺをくらいます。
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