JR西日本・新快速の英語案内がステキになりました!!いつからなのでしょう。去年にはすでに存在してましたよね・・いやーよかった!
「公共交通で使われる英語をよりよくしたい」というこのブログの当初の目的が, 五輪を前に 各事業者によってひとつずつ果たされつつあります。徐々に良くなっていく案内をみながら誰も取りそうにない写真ばっかり撮っていたらほんと不審者のような感じがしてなんだか気がひけるのですが・・・・ 集めた情報を共有させてください。
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駅のホームの案内
黄色は改札外・白色は改札内とわけられています
それにしてもJR西日本・大阪近郊の案内は非の打ち所がない感じになってきました。これ以上やると揚げ足取りになってしまいます。僕は一挙手一投足を槍玉に挙げるつもりは毛頭ありません。
関空快速や関空特急はるかを降りた外国人観光客がどんな看板を目にし, どのような行動を取るだろうか・・と日本語を読まずに足取りを辿っていくと だいたいの行動をつかむことができます。
京都駅 関空特急はるかが到着する30番線から見上げると,観光地までの行き方が書いてあります。
目線としてはかなり上にありすぎるような気もしますが…
新快速の英語放送
さて,新快速英語放送スクリプトの日本語訳は筆者の意訳です。
日本語だけは実際に放送されているものとは異なりますのでご了承ください!
つぎは新大阪 (高槻出発)
The next stop is Shin Osaka, station number A46.
After leaving Shin Osaka, we will be stopping at Osaka.
つぎは新大阪, 駅番号A46です。新大阪の次は大阪にとまります。
これはいたって普通な放送ですね。。
まもなく新大阪
We will soon be making a brief stop at Shin Osaka. Station Number A46. Please exit on the right.
まもなく新大阪につきます。駅番号A46です。右側へお降りください。
Transfer here for Osaka Higashi Line to Hanaten and Kyuhoji, the Haruka Limited Express to Kansai Airport, for Limited Express trains to Wakayama and Shirahama, and for the Shinkansen and Subway lines. After leaving Shin Osaka, we will be stopping at Osaka.
放出・久宝寺方面おおさか東線, 関西空港行き特急はるか, 和歌山・白浜方面の特急列車. 新幹線, 地下鉄線はお乗り換えです。新大阪の次は大阪にとまります。
The train will sway upon arrival. Please hold on to a strap or handrail.
到着時, 電車が揺れます。手すり・つり革におつかまりください。
聞いたとたん 思わず, Sway... とひとりごちてしまいました。乗車中に録音したものからかきおこしているのですが, 独り言まで録音されてしまいなんだか恥ずかしくなってしまいました笑
Sway: 揺れる
まもなく大阪
環状線ホーム。なぜにキティ??
Thank you for riding with us.
ご乗車ありがとうございます。
We will soon be making a brief stop at Osaka. Station number A47. Please exit on the right.
まもなく大阪です。駅番号A47です。右側へお降りください。
The Osaka Loop Line to Nishikujo and Bentencho, Rapid Service trains to Kansai Airport, Wakayama, and Nara; and Trains bound for Universal City, all depart from Track 1.
大阪環状線の西九条・弁天町方面, 関西空港・和歌山・奈良方面への快速列車, ユニバーサルシティ方面への列車はすべて1番線から発車します。
The Osaka Loop Line to Kyobashi and Tsuruhashi departs from Track 2.
大阪環状線の京橋・鶴橋方面は2番線から発車します。
Transfer here to the Hankyu, Hanshin, and Subway lines.
阪急・阪神・地下鉄線はお乗り換えください。
This is the Special Rapid Service bound for Aboshi, via Himeji. After leaving Osaka, we will be stopping at Amagasaki, Ashiya, Sannomiya and Kobe. Thank you for using JR West. Osaka. Osaka.
この列車は新快速網干行き, 姫路経由です。大阪の次は尼崎・芦屋・三宮・神戸にとまります。JR西日本をご利用いただきありがとうございます。大阪, 大阪です。
誰もいない大阪駅・・夕方なのでかなり人がいっぱいなはずですが ひと気のない道を通るとショートカットできてかなり便利, かついい写真が撮れます笑
この英語放送を聞いたとき, 僕は正直さぶいぼが出ました。(= 鳥肌が立ちました, I had goosebumps)
僕がもしアナウンスを担当させてもらうならこういいます, みたいなあつかましい記事を過去に書いたことがあります。どことなく似ているような気もするし, かといって同じではありません。
感想
2015年6月の厚かましい記事
いずれにしましても, 僕がこうすればいいといろんな記事で提案してきたことを, ほとんど実践していただいているような気がしました。JR北海道(お手本)ほどではないですが, かなり自然な英語に近づいています。気持ちのいい英語が増えると, なんだかうれしいです!
Get off ではなく Exit を使っている
・The doors on the right side will open.
とかいう JR東日本の遠回しな表現ではなくて,
Please exit to the right.
というストレートかつ短い表現を用いていること。
Get off ではなく Exit や Disembark, Alight といった表現が本場で多用されることの考察はここにまとめてあります:
独自固有名詞の多用を避け, 周知の単語を使っている
・どこどこ行きの何々(関西空港・和歌山・奈良方面への快速列車)という表現を使っていて東日本のように何線がどうという固有名詞にとらわれていないこと
*固有名詞を使うと「大和路快速・関空/紀州路快速はお乗り換えです」という表現になり, 微妙です
・乗換案内が簡潔であること
せっかく導入した路線記号が使われていないことだけは気になります
「路線名や愛称で地元の経済が動いているのだから, JRもその通りに案内しないと困る」といった地元経済界の声があるのだとしたら, なんとなく理解できるような。
駅の看板だけをみると, 他社との調整を必要としない,「JR西日本が, 自社だけでできる範囲のことは全てやる」とそういった姿勢が見えます。他社との調整をすれば, 例えば地下鉄何線に乗り換えられるとアナウンスすることや, 他社の路線記号や路線ロゴを案内に使うことを検討できるはずですが・・なんらかの理由があってやらないんだろうなあ。。
例・烏丸線のKのロゴは下記では使われていない(@JR西日本・京都駅)
次の記事: JR西日本・新快速2 (更新予定)
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